葬儀後の遺影の処分方法 実は写真の供養の必要はない?
葬儀後に寄せられる疑問として多いのが、「葬儀で飾った遺影をどうすればいいかわからない」という問い合わせです。
遺影は都市部の家で飾っておくには少々大きいもので、近年は仏間がない家庭も多いことでしょう。
写真自体がスマートフォンやパソコンに保存され、現像される機会も少なくなってきており、写真を保管する方が減っているのも処分に踏み切る要因かもしれません。今回は、そんな遺影を処分する方法について解説していきます。
遺影を飾るのは四十九日法要まで
遺影は四十九日法要まで飾るのが一般的といわれています。四十九日は故人が極楽浄土へ行けるかどうかの最後の審判を受ける日であり、この日までは魂が現世に留まっていると考えられるためです。
その後の法事で遺影を用いることがあるかもしれませんが、宗教的に必ず求められるものではありません。
昔は四十九日法要後には仏間に遺影を飾りましたが、近年では仏間がない家も多いことでしょう。やはり、四十九日法要をきっかけに遺影を何らかのかたちで処分する方が多いようです。
遺影の処分方法
四十九日法要後に遺影をどうするかは、特に決まっていません。扱いに困ってしまう遺影を処分する方法について、解説します。
なお、遺影を捨てるにしても、お焚き上げをするにしても、写真と額縁を分ける必要があるので、あらかじめ分別しておきましょう。
ゴミとして処分する
遺影の処分に宗教的な作法はありません。写真自体がこの世に誕生してから200年程度の文化ですから、遺影に宗教的な意味付けはされていないのです。
そもそも遺影自体が葬儀社のサービスとして始まった(諸説あります)とされています。ですから、地域のゴミのルールに従って捨ててしまっても問題はないのです。
宗教施設への依頼
写真に宗教的な意味合いはないにしても、心情的に遺影をゴミとして捨てることに抵抗を覚える方は多いでしょう。
その場合は、寺や神社などの宗教施設で供養をお願いするとよいでしょう。菩提寺があれば、納骨の際に依頼するとスムーズです。
ただし、寺や神社などによっても異なりますが、数万円程度のお布施(玉串料)が必要となります。
また、ごく稀に遺影に対して開眼供養(お墓や仏壇などに魂を入れて安置すること)を行っている場合があり、その場合は処分の前に閉眼供養(宿っている魂を抜き出すこと)を済ませなければいけません。
こうした遺影は宗教施設で供養を行ったうえで処分する必要がありますので、注意してください。
※一般的な葬儀で遺影に開眼供養を行うことはありません。
葬儀社への依頼
葬儀を執り行った葬儀社に対しても、遺影の処分を依頼できます。葬儀社によっては、四十九日法要後に遺影の処分について確認してくれます。
なお、処分にかかる費用や方法は、葬儀社によって異なります。弊社「とむらび」では、無料で承っており、お焚き上げによって処分【供養】しております。
まとめ
遺影には宗教的な由来、意味合いはなく、普通にゴミとして処分してしまっても問題はありません。
心情的に処分しにくい場合は、宗教施設や葬儀社でも処分を請け負ってくれますので、相談してみるとよいでしょう。ただし、別途で費用が発生する可能性があります。
もちろん、遺影を飾らずに保管しておいても問題はありません。
葬儀にまつわる疑問やお困り事があれば、経験豊富な「とむらび」のスタッフまでお気軽にご相談ください。
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