【令和6年】近年注目される自然葬 種類とその特徴を解説

query_builder 2024/01/01
葬儀後に行う事
収骨器のイラスト

前身が花屋である弊社「とむらび」では、「最期は狭いお墓ではなく、自然のなかで眠りたい」といった相談を受けることがあります。

昨今ではこうした「自然葬」への関心が高まっており、樹木葬を中心として多くの方から支持を集める葬送のかたちとなる一方で、「自然葬=散骨」という勘違いも多く見られます。

今回は自然葬にはどのような種類があるのかについて、解説していきます。

自然葬とは

自然葬とは、遺骨(遺体)が自然に還るよう、海や山などで執り行う葬送の形式です。「自然のなかで遺骨や遺骨を撒くこと」と解説される場合がありますが、これは散骨の解説にしかなっていないため誤りです。

自然葬は水葬や風葬など、宗教や文化によって様々なかたちで執り行われており、散骨だけが自然葬ではありません。散骨はあくまでも、自然葬という大きな括りのなかのひとつなのです。


近年では「お墓離れ」が加速とともに、自然葬への関心が急速に高まっています。株式会社鎌倉新書が実施した「第13回お墓の消費者全国実態調査(2022年)」によれば、購入したお墓の種類は「樹木葬」が3年連続で1位となっています。
参考:https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/9221/

自然葬の種類

ここでは、日本で執り行われている自然葬について解説していきます。

樹木葬

樹木葬とは、樹木やお花を墓標とするお墓の総称です。自然葬の代表例としてよく名前が挙がりますが、必ずしも希望通りに「自然へ還る」とは限らないため、注意が必要です。

樹木葬に対して「木の根本で散骨する」といったイメージを持たれる方が多いですが、そうした形式の樹木葬は少数です。むしろ一般的なお墓のように「骨壺のまま埋葬して、樹木を墓石代わりにする」方式のほうが一般的です。

樹木葬は永代供養式のお墓として人気を集めているため、自然葬として購入する際は、埋葬方法に着目して検討する必要があるでしょう。

樹木葬については、以下の2記事で詳しく解説しています。
樹木葬で起こりがちな6つの後悔 仕組みから理解して後悔を防ぐ
樹木葬のメリット 自分にあったお墓の選び方とは

散骨

散骨は、遺骨をパウダー状の遺灰になるまで粉砕したうえで、山や海などで撒いて供養とする葬送の形式です。


2020年に一般社団法人「全国優良石材店の会」が実施した調査によれば、海洋散骨が約25,000人、山への散骨が9,000人と、海での散骨が主流となっています。
参考:https://www.zenyuseki.or.jp/pr/details.html?id=199


なお現状では、散骨に対する法律が未整備の状態であり、グレーゾーンで執り行われています。自治体によっては散骨を制限する条例を制定している場合もあるため、マナーを厳守した上での実施が求められています。

散骨については「散骨後の後悔を防ぐポイント 分骨や条例への理解を深めよう」、海洋散骨については「海洋散骨の違法性について 自分で行うと条例違反とになる可能性も」で詳しく解説しています。

土葬

土葬とは、その名のとおり遺体をそのまま土へ埋葬することです。

キリスト教・イスラム教が土葬のため、現状では世界で最も多い埋葬方法となっています。ただ、感染症の懸念や土地(お墓)の問題もあり、先進国を中心に火葬に切り替える国が増えています。

日本は世界的に見ても火葬率が飛び抜けて高いですが、2017年の統計では0.03%とごくわずかながら土葬も執り行われています。

宇宙葬

新しい自然葬の一種として注目されているのが、宇宙葬です。

宇宙葬では遺骨の一部を専用のカプセルに納めて、ロケットに積載して打ち上げます。ロケットは地球の周回軌道をまわったあとに大気圏に再突入し、その際に生じる熱によってロケットもろとも消滅します。

自然に還りたいという希望よりも、生前に叶えられなかった宇宙への夢を叶えるために執り行われることが多いようです。

また宇宙葬の一種として「バルーン葬」という方式もあり、こちらは大きな風船に遺灰を入れ、成層圏で破裂させるという流れになります。「バルーン葬」は、散骨の一種としても数えられることもあります。

海外の自然葬

日本では法律の問題(主に刑法190条「死体損壊・遺棄罪」)で実施はきわめて困難ですが、世界には様々な自然葬が存在します。

風葬


風葬とは、遺体を風雨に晒すかたちで安置し、風化によって自然へと帰す葬送の方式です。現在では衛生面の問題から、ごく限られた地域でしか現存しないといわれています。

風葬は、日本においても沖縄地方で執り行われていました。琉球の文化(ニライカナイ信仰)が色濃く残っていた明治時代まで執り行われていたといわれています。


水葬

水葬とは、海や川などで遺体(遺骨)を送り出す葬送の方式です。水葬は大きく2種類あり、小船に遺体を乗せて海に送り出す「舟葬」と、遺体(遺骨)をそのまま海や川へ流す方式があります。

水葬は周囲を海で囲まれた日本でも馴染みが深いものであり、灯籠流しは水葬の文化を汲んだものともいわれています。

現在でも水葬が執り行われているのが、インドのガンジス川です。ヒンズー教では火葬後に遺灰をガンジス川に流し、浄化されると信じられています。

鳥葬

鳥葬とは、遺体を野山に安置して鳥に与えることで、自然へと帰す葬送の形式です。現在もチベットなどで執り行われています。

高地で風葬や鳥葬などが執り行われるのは、火葬を行うだけの樹木がなく、土葬を行うにも微生物が少ないなど、環境面での要因が強かったのではと考察されています。

まとめ

日本では少子高齢化や核家族化が進行したことで、お墓を持つこと、継承していくことが難しくなり、自然葬への関心が高まっています。費用の面でも石のお墓を購入するよりも安く抑えられるため、今後も関心は集まっていくでしょう。

ただ、漠然と「自然葬」がいいという考えでは、希望を叶えられるとは限りません。「費用を抑えたい」「好きだった海で眠りたい」など、叶えたい希望を明確にして、自分にあった自然葬を選びましょう。

弊社「とむらび」では葬儀後のアフターフォローを行っており、樹木葬や海洋散骨のご相談も承っております。お墓や納骨についてのお悩みも、お気軽にご相談ください。



筆者の経歴


花で彩るお葬式「とむらび」代表取締役 平井旭彦


花で彩るお葬式「とむらび」は、代表取締役の平井旭彦が大手花屋時代に感じた『葬儀を低価格で、ご遺族に寄り添ったお葬式を提供したい。花祭壇を低価格で、故人を沢山のお花で彩るサービスをしたい。』との思いから、2016年11月1日に川崎市宮前区有馬で創業した葬儀社です。川崎市をはじめ、横浜市の葬儀経験も豊富な葬儀社です。

弊社では、ご遺族様のご要望に柔軟に応えられるように、選べる葬儀プランをご用意しております。
併せて、川崎市民の公営斎場、「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」と横浜市民の公営斎場「横浜市北部斎場」を利用することで、葬儀費用が安く抑えられます。
それぞれの、ご家族の事情に合った最適な葬儀プランをご提案させて頂きます。葬儀料金・費用面についても是非ご相談下さい。

弊社は、元花屋ということもあり、『低価格な葬儀でも、沢山のお花でお見送りできる』と皆様から非常に高い評価を頂いております。おかげ様で、「リピーター」に「ご紹介」の依頼を多く頂いております。
これからも、『低価格でも高品質な葬儀サービスに、ご遺族の気持ちに寄り添ったお葬式』を目標に、従業員一同努めて参ります。

葬儀社:花で彩るお葬式「とむらび」
運営会社:株式会社ヒライ 
相談サロン:〒216-0003 神奈川県川崎市宮前区有馬9丁目3-14 弥生ビル 1F

24時間 受付 365日対応
【事前相談無料】
TEL:0120-974-806
TEL:044-750-8543
FAX:044-750-8544

最寄駅:鷺沼駅から徒歩10分
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