葬儀の火葬式におけるお坊さんの役割 読経と戒名は必要?
無宗教や経済的な問題から、火葬式を選ぶ方は増えてきています。そうした方からの声で多いのが、「火葬式でお坊さんは呼んだほうがいいのか」という疑問です。
宗教的な儀式を省略する火葬式では宗教者を呼ぶ必要はありませんが、ご遺族の要望や事情によってはお坊さんを呼ぶ場合があります。
火葬式ではお坊さんを呼ばなくてもいい
火葬式は通夜や告別式などを省略し、火葬のみを執り行う葬送の方法のひとつです。火葬式では宗教的な儀式が省略され、遺族や親しい友人のみでお別れの時間を過ごすため、本来であればお坊さんを呼ぶ必要はありません。
火葬式を希望される方は「葬儀に費用をかけたくない(かけられない)」「無宗教で執り行いたい」といった希望を持たれているはずですので、葬儀社へ前もってお伝えいただければ、宗教者がいなくても滞りなく火葬式を執り行えます。
火葬式での読経の希望は少なくない
宗教的な儀式を省略する火葬式であっても、お坊さんに読経を依頼することはできます。実際、「お経だけでも読んでもらいたい」と希望される方は少なくありません。
火葬式で読経を行う際は、お坊さんに火葬場まで来ていただき、火葬炉の前でお経を読み上げてもらうかたちになります。
火葬式における戒名
戒名とは、戒を受けて仏門に入った者が新たにいただく名前のことであり、仏様の弟子になった証でもあります。仏教では、戒名を授けてもらい葬儀を行うことで、迷うことなく極楽浄土へ行けるとされます。
つまり、無宗教を理由に火葬式を選ぶ場合、無理に戒名を授けてもらう必要はありません。
ただ、菩提寺がある場合、とくに田舎の寺院墓地に納骨する予定がある場合は、戒名を授けてもらうことが納骨の条件になることがあります。
火葬式でのお布施の相場
本来、火葬式ではお布施は必要ないため、明確なお布施の相場はありません。ここでは、読経と戒名のおおよその相場をご紹介します。
読経へのお布施
読経へのお布施は、1~10万円ほどを包むのが一般的とされます。
戒名へのお布施
戒名のお布施は、戒名の位(ランク)によって大きく変動します。 一般的に、男性であれば「信士」、女性であれば「信女」で、10万円前後といわれます。最高位の「院居士」「院大姉」では100万円以上となります。
まとめ
多くは無宗教の方に選ばれる火葬式においては、基本的にお坊さんを呼ぶ必要はありません。
ただ、「お経を読んでもらいたい」「戒名がないと成仏できないのでは」といった要望や不安を口にされ、火葬式でもお坊さんに依頼する方は少なくありません。
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