葬儀での挨拶「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」の違いはわかりますか?

query_builder 2023/11/27
葬儀のマナー
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皆さんはご葬儀の場で、「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」のどちらが適切なのか答えられるでしょうか。

普段から口に出す言葉ではないため、葬儀を迎えるまで疑問にも思わないことかもしれません。

いざというときに戸惑わないよう、「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」の意味と違いについて解説していきます。

「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」の違い


「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」の違いは、「ご愁傷様です」は口語で書面ではあまり用いないのに対して、「お悔やみ申し上げます」は口頭・文面の両方で用いられます。

ご葬儀の場で「ご愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」のどちらを言えばよいかという問いの答えは、どちらでも良いが正解となります。

どちらも目上の方に対して用いても問題ない表現ですので、言い慣れたほうを用いればよいでしょう。


「ご愁傷様です」の意味


国語辞典で「愁傷」は、以下のような意味として解説されています。

1.嘆き悲しむこと
2.相手を気の毒に思うこと

葬儀では2の意味から、遺族に対して「この度はご愁傷様です」とお声掛けします。

ただし、愁傷という言葉は必ずしも「死」と紐付いているわけではないため、「お悔やみ」より広く用いられることがあります。これについては、後述します。


「お悔やみ」の意味


国語辞典で「悔やみ」は、「人の死を悲しみ弔うこと」という意味で解説されています。

ここから「お悔やみ」は、人が亡くなったことに対する残念な気持ちを表す言葉として用いられています。葬儀では遺族に対して「この度はお悔やみ申し上げます」とお声掛けします。


ご愁傷様は避けるべき?


近年「ご愁傷様」という表現は日常的にも用いられ、同情だけでなく、皮肉・挑発の意を込められることがあります。

このため、少なからず「ご愁傷様」という表現にネガティブな印象を感じる方も増えてきています。

言葉の意味は変容していくものですから、「お悔やみ申し上げます」を用いるほうが無難と言われる時代が遠からず来るかもしれません。


「ご冥福」は迂闊に使わないほうが無難


「ご愁傷」「お悔やみ」に似た意味を持つ言葉として、「ご冥福をお祈りします」という表現があります。テレビなどでの訃報でもよく用いられるため、聞き慣れた言葉かもしれません。

しかし、「ご冥福をお祈りします」は2つの理由から、迂闊に使わないほうが無難な表現といえます。

まず、国語辞典で「冥福」は、以下のような意味として解説されています。

1.死後の幸福
2.死後の幸福を祈って仏事を営むこと

1の意味の通り「ご冥福」は故人に対して捧げる言葉であり、遺族にお伝えする言葉ではありません。

また、2の意味の通り、冥福は仏式の葬儀で用いられる言葉であり、キリスト教や神道の場合では用いない言葉なのです。しかも仏教の中でも教義によってはそぐわない表現といわれており、実は少々気を遣う表現なのです。


まとめ


家族との別れで憔悴するご遺族に声をかける際は、言葉を選び、適切な表現を用いることが大切です。

しかし、ご葬儀での言葉遣いは馴染みのないものが多く、いざというときにスラスラと言葉が出ないものです。

「とむらび」ではこうした細かい葬儀のマナーも、経験豊富なスタッフがアドバイスいたします。些細なことでもお気軽にお問い合わせください。


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