通夜と告別式の違いを意外と知らない|服装や弔問のマナーは異なる?

query_builder 2023/11/20
葬儀のマナー
著者:花で彩るお葬式 とむらび
葬儀受付イラスト

以前の新型コロナウイルスの影響もあり、通夜を省略する一日葬の件数が急増しています。一日葬では告別式(葬儀式)のみが執り行われるわけですが、そもそも通夜と告別式にどのような違いがあるかをしっかりと把握している方は意外と少ないものです。

葬儀のかたちが急激に変化する今だからこそ、通夜と告別式の違いについて理解を深めておきましょう。

通夜とは


通夜とは、親族や友人などの故人と縁のあった人々で集まり、故人との最後の夜を過ごしつつ供養を行う儀式です。

現代では一般的に夕方〜夜に開始して、2時間ほどかけて儀式を執り行います。これを「半通夜」と呼ぶ場合もあります(昔は夜通しで儀式が執り行われたため)。

通夜で行われるのは主に、僧侶による読経と参列者によるお焼香です。また、参列者を「通夜振る舞い(料理やお酒)」でもてなし、故人を偲んで食事を取る風習もあります。

夜通しで故人に寄り添う文化は「寝ずの番」などとも呼ばれ、減少傾向ではありますが、現代にも残っている風習です。

また通夜は、ご逝去の夜に親族だけで執り行う「仮通夜」と、仮通夜のあとに参列者を招いて執り行う「本通夜」の2回に分けられる場合もあります。


告別式とは


告別式は社会的なお別れの場であり、本来は宗教的な要素を含みません。もともと告別式は、明治時代に現代でいう「無宗教葬」として考案されたのが始まりだとされています。

近年では「葬儀式・告別式」と一括りにして執り行われることから、告別式は「通夜の翌日に行われる葬儀」という意味合いで用いられる場合が増えています。

厳密には葬儀式と告別式は異なるものなのですが、その違いが明確に表れる葬儀は少ないのが現状です。


通夜と告別式の違い


通夜と告別式の違いは、主に下の2点となります。

・執り行われる時間帯
通夜は夕方から夜にかけて行われる。告別式は昼間に行われる。

・宗教性の有無
通夜は宗教的な意味合いをもつ儀式。告別式は社会的なお別れの場であり、宗教を問わない。

そもそも葬儀は「通夜」「葬儀式」「告別式」「火葬(埋葬)」などで構成され、一般的に2日間かけて執り行われます。まずは通夜が執り行われ、翌日に葬儀式と告別式が執り行われた後、火葬という順序となります。

ただ近年では、通夜の翌日に行われる葬儀を一括りに「告別式」と呼ぶ傾向があります。告別式は宗教的な意味を持たない社会的なお別れの場であり、葬儀式とは異なるものですが、実際には葬儀式と告別式が一連の流れで執り行われることがほとんどです。

そのため、通夜と告別式で明確に異なるのは時間帯だけと言えるかもしません。


参列者の服装のマナーが違う場合も


通夜と告別式では、参列者に求められる服装のマナーが異なる場合があり、「通夜では略式の喪服がよい」という考え方があります。

まず前提として、喪服には格式があり、「正喪服」「準喪服」「略式」の三段階に分けられます。葬儀への参列者は準喪服を着用するのが一般的なマナーとされますが、通夜においては略式のほうがよいという考え方があるのです。

これは、通夜は突然の訃報であるはずなのにしっかりと喪服を着用して参列するのは、故人の逝去を待ち、準備を整えていた印象を与えるから……という考えから来ています。

準喪服:ブラックフォーマルと呼ばれる、無地で光沢のない黒色のスーツやワンピース。カジュアルな印象を与えるシャツやアクセサリーを避けるのがマナーとなります。

略式(平服):ダークカラーの地味な色合いで、無地または目立たない柄のスーツやワンピース。アクセサリー類などは外し、カジュアルなアイテムを避けます。


通夜・告別式でよくある勘違い


ここでは、通夜と告別式の違いに関して、よく寄せられる疑問や勘違いを解消していきます。


参列はどちらにしてもよい


知人の葬儀に参列する際、「通夜と告別式のどちらに参列すればよいか」「告別式は親族だけで行うもの?」といった疑問がよく挙がりますが、どちらに参列すべきといったルールはありません。

通夜が夕方以降に執り行われることから、会社・学校で休みを取らずに参列しやすく、「知人・友人は通夜に参列したほうがよい」という勘違いが生まれていると思われます。

また、葬儀式・告別式は儀式後に火葬へ向かうことから、親族だけが参列するという認識を持たれるのかもしれません。


通夜を省略しても告別式に違いはない


近年では通夜を省略する「一日葬」の件数が大きく増えており、よく「通夜を省略した分、何か告別式ですべきことはあるか」と疑問が寄せられます。

しかし、通夜を省略したからといって、告別式で特別な儀式を執り行う必要はありません。
※一日葬については「一日葬のメリット・デメリット 後悔しないためのポイントとは」で詳しく解説しています。


まとめ


一口に通夜といっても、時代と地域によって様々な意味合いを含み、形式も異なります。そのため、通夜と告別式の違いとして挙げられるのは「夜か昼間か」「宗教的か社会的か」の2つとなります。

ただ、近年の告別式は葬儀式と一括りにされることから、明確な違いは時間帯だけと言えるかもしれません。

こうした違いを踏まえたうえで、通夜を執り行うか、一日葬にするかを考えてみるとよいでしょう。

葬儀の形式について悩みや疑問がありましたら、お気軽に「とむらび」までご相談ください。経験豊富なスタッフが、後悔のないお見送りになるよう全力でサポートいたします。





筆者の経歴


花で彩るお葬式「とむらび」代表取締役 平井旭彦


花で彩るお葬式「とむらび」は、代表取締役の平井旭彦が大手花屋時代に感じた『葬儀を低価格で、ご遺族に寄り添ったお葬式を提供したい。花祭壇を低価格で、故人を沢山のお花で彩るサービスをしたい。』との思いから、2016年11月1日に川崎市宮前区有馬で創業した葬儀社です。川崎市をはじめ、横浜市の葬儀経験も豊富な葬儀社です。

弊社では、ご遺族様のご要望に柔軟に応えられるように、選べる葬儀プランをご用意しております。
併せて、川崎市民の公営斎場、「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」と横浜市民の公営斎場「横浜市北部斎場」を利用することで、葬儀費用が安く抑えられます。
それぞれの、ご家族の事情に合った最適な葬儀プランをご提案させて頂きます。葬儀料金・費用面についても是非ご相談下さい。

弊社は、元花屋ということもあり、『低価格な葬儀でも、沢山のお花でお見送りできる』と皆様から非常に高い評価を頂いております。おかげ様で、「リピーター」に「ご紹介」の依頼を多く頂いております。
これからも、『低価格でも高品質な葬儀サービスに、ご遺族の気持ちに寄り添ったお葬式』を目標に、従業員一同努めて参ります。

葬儀社:花で彩るお葬式「とむらび」
運営会社:株式会社ヒライ 
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