神式葬儀とは?流れ・マナー・費用まで徹底解説!

query_builder 2024/09/26
葬儀の形式
神道の葬儀

神式葬儀は、日本古来の神道に基づいた儀式で、仏教の葬儀とは異なる特徴を持っています。神道では人の死は「穢れ」とされ、死者を「祖霊」として祀るための儀式が行われます。神式の葬儀では、通夜にあたる「通夜祭」や、葬儀にあたる「葬場祭」が行われ、故人の魂を鎮めるための儀式が中心となります。これに伴い、参列者は神道独特の作法を守る必要があります。


たとえば、玉串奉奠という儀式では、榊の枝を捧げて拝礼を行います。服装に関しても、黒の喪服が基本ですが、仏教の葬儀とは異なり、数珠を持参することはありません。また、神式葬儀の後には、四十九日ではなく「霊前祭」や「五十日祭」といった儀式が行われることが特徴的です。

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神式葬儀とは何か?

神道における葬儀の基本概要

神式葬儀とは、神道に基づく葬儀の形式であり、日本の伝統的な宗教観に根ざした儀式です。神道は、自然崇拝や祖先崇拝を中心とした宗教であり、神々と祖霊を敬い、日常の中で神々の加護を受けることを重視しています。死者に対しても、祖先となり神の領域に入る存在として扱われます。そのため、神式葬儀は、故人を祖霊として送り出し、死後も守護神として崇めるための重要な儀式です。


神式葬儀は、一般的に仏教の葬儀と対比されることが多いですが、両者には根本的な違いがあります。仏教では、死後の輪廻や成仏が重要視されますが、神道では、死は穢れとされ、故人の霊を鎮め、祖先として祀ることに重きが置かれています。そのため、神式の葬儀では、故人を供養するための儀式や念仏の代わりに、神主による祝詞が捧げられます。


神式葬儀の基本的な流れとしては、まず故人の魂を鎮めるための儀式である「通夜祭」が行われます。これは、故人の霊を神々の元へ送り出すための準備として、家族や親族が集まり、玉串を捧げ、神主による祝詞の奏上が行われる厳粛な儀式です。次に、葬儀にあたる「葬場祭」が執り行われます。この儀式では、故人を神として祀るための正式な儀礼が進行し、故人の霊を鎮め、来世での平安を祈願します。玉串奉奠という独特の儀式が行われ、参列者が順番に榊の枝を捧げることで、故人への感謝と祈りを表現します。


神式葬儀では、仏式葬儀とは異なり、数珠や念仏の使用はなく、参列者は特定の神道の作法に従うことが求められます。また、服装に関しては、一般的には黒の喪服が着用されますが、仏教の葬儀で見られるような白装束は用いられません。さらに、神式では四十九日ではなく、五十日祭が執り行われるなど、死後の儀礼も異なる点があります。


神式葬儀は、故人を神として祀り、家族や親族がその霊を敬うことで、死後もその加護を受けるという信仰に基づいています。神道の教えに則った儀式は、故人への感謝と共に、神々や祖先とのつながりを大切にする日本独自の宗教観を反映しています。

神式葬儀の歴史と背景

神式葬儀は、神道に基づく日本独自の葬儀の形式であり、その歴史と背景には深い宗教的および文化的な意味が込められています。神道は、古くから日本で信仰されてきた宗教であり、自然崇拝や祖先崇拝を中心に、八百万の神々への信仰を大切にしています。神道における死は「穢れ」として捉えられ、これを清めるための儀式が行われる点が特徴的です。そのため、神式葬儀は、故人の魂を神々の元に送り、穢れを祓うことを目的としています。


神式葬儀の歴史は、奈良時代や平安時代に遡ります。この時期、日本の社会は神道を基盤とした宗教的な生活が営まれていましたが、仏教の伝来により、徐々に仏教式の葬儀が広がっていきました。それでも、皇室や一部の貴族階級においては、神道の儀式が重んじられ続け、葬儀も神式で行われていました。特に、神式の葬儀が大きく注目されるようになったのは明治時代以降です。明治政府が神道を国教として推奨し、国家的な行事や儀式にも神道の要素を取り入れるようになったことが背景にあります。この時期、神式葬儀も再評価され、皇族や神職関係者を中心に実施されるようになりました。


神道における葬儀の根本的な思想は、死者が穢れをもたらす存在であるという考えに基づいています。そのため、神式葬儀では、故人を神々の領域へ送り出すことで、穢れを祓い、故人の魂を鎮める儀式が行われます。神道の教義においては、死後の世界は明確に定義されていないため、故人が祖先の神霊となり、子孫を守護する存在として崇められます。これが、神式葬儀における最大の目的であり、故人を神として祀る儀式の意義です。


神式葬儀には特定の礼儀や作法が存在し、その多くは日本古来の伝統文化に根差しています。例えば、葬儀の中で行われる玉串奉奠は、榊の枝を神前に捧げ、故人の霊を鎮めるための儀式です。これは、神道の祭祀においても重要な役割を果たしており、故人と神々とのつながりを強調するために行われます。


神式葬儀の後には、仏式の四十九日に相当する五十日祭が執り行われます。この儀式は、故人が完全に祖霊として神々の元に迎えられ、家族や子孫を守る存在となることを祈るものです。このように、神式葬儀の背景には、神道の教義と日本人の死生観が深く影響しています。

神式葬儀の流れ

葬儀の前準備

神式葬儀の流れの中で、葬儀の前準備は非常に重要なプロセスです。神式葬儀は神道の教義に基づいて行われるため、その準備段階でも神道の儀礼や作法に従った特別な配慮が求められます。神式の葬儀は、仏式とは異なり、神道特有の儀式が中心となるため、これに対応した前準備が必要です。


葬儀を執り行う場所や日時を決めることが重要です。神式の葬儀は、仏式とは異なり、寺院ではなく葬儀式場で行われることが一般的です。また、葬儀に使用する場所には神棚が設置され、故人の霊を祀る準備が整えられます。この神棚には、榊や酒、米、塩などの供物が捧げられ、神道における清めの儀式が行われます。また、葬儀の日取りは、昔からの風習における「友引」は避ける傾向が強くあり、神主と相談しながら、適切な日を選ぶことが重要です。


葬儀に必要な人員の手配を行います。神式葬儀では、神主が儀式を取り仕切り、祝詞を捧げる役割を担います。したがって、葬儀を行う場所の近くの神社や神職者に連絡し、神主の派遣を依頼する必要があります。また、神主以外にも、葬儀の進行をサポートする役割として、親族や葬儀会社のスタッフが協力して準備を進めます。参列者への案内や手土産の準備も欠かせないため、早めに手配を整えることが求められます。


故人を祀るための物品や供物の準備も重要です。神式葬儀では、故人の魂を神々の元に送り出すため、特別な供物が捧げられます。一般的には、榊の枝や酒、米、塩などが用いられますが、神社や神主の指導に従い、必要な供物を準備します。また、神式では数珠を使用しないため、その代わりに、玉串と呼ばれる榊の枝を使用する作法が重視されます。この玉串は、参列者が順番に捧げるために準備され、葬儀の場で使用されます。


神式葬儀の準備段階では、特に清めの儀式が重要です。神道における死は穢れとされるため、故人が亡くなった場所や自宅、遺体が安置されている場所を清めるために、神主が祓いの儀式を行います。この清めの儀式によって、故人の霊が安らかに神々の元へ送り出されると同時に、家族や親族がその穢れを清め、葬儀に備えることができます。


参列者への通知や案内も忘れてはなりません。神式葬儀の独特な作法や進行について、事前に参列者に伝えておくことが重要です。葬儀の進行や参列者の役割を明確に伝え、混乱のないように準備を進めることで、神式葬儀を滞りなく執り行うことができるでしょう。

通夜祭・葬場祭とは?

神式葬儀において、通夜祭と葬場祭は非常に重要な儀式であり、故人の霊を安らかに神々のもとへ送り出すための大切なプロセスです。神道の教えに基づくこれらの儀式は、仏教の葬儀とは異なり、神道独自の礼儀や作法を中心に行われます。神道では死を「穢れ」とみなし、その穢れを祓い清めるためにさまざまな儀式が行われるため、通夜祭と葬場祭の両方がこの目的に従っています。


通夜祭は、仏式の通夜に相当する儀式ですが、その意味合いは異なります。この儀式では、故人の霊を神々の領域へ送り出すための祈りが捧げられます。遺族や参列者が集まり、神主が中心となって儀式を進行します。通夜祭では、神主が祝詞を読み上げ、故人の魂が安らかに次の世界へ旅立つよう祈願します。また、榊の枝を捧げる玉串奉奠という作法が行われ、これにより参列者は故人に対して感謝と祈りを捧げます。神式の通夜祭は静粛で厳粛な雰囲気の中で進行し、故人の魂を慰め、遺族の悲しみを癒す時間となります。


葬場祭は、通夜祭の翌日に行われる葬儀本番にあたる儀式です。この儀式では、故人を神として祀るための重要な儀礼が執り行われます。葬場祭では、神主が再び祝詞を捧げ、故人の霊が神々に受け入れられることを祈願します。神式の葬儀では、仏式のような念仏や経文は唱えられません。その代わりに、祝詞が故人のために奏上され、神道の伝統的な形式で儀式が進行します。また、参列者も引き続き玉串奉奠を行い、故人の霊を鎮めるための祈りを捧げます。


葬場祭が終わった後、遺体は霊柩車で斎場へ運ばれ、火葬されます。神式葬儀では、仏式のような焼香や戒名の授与は行われません。代わりに、故人がそのままの姿で神々のもとに迎えられることを祈りながら、遺族や参列者は最後のお別れをします。また、神式葬儀においては、死後の供養として「四十九日」ではなく「五十日祭」が行われ、これは故人が完全に祖霊として神々のもとに迎えられたことを示す儀式となります。

出棺から埋葬の流れ

神式葬儀における出棺から埋葬までの流れは、故人を神として祀り、その魂を神々のもとへ送り出すための厳粛な儀式です。神道の教えに基づくこの過程では、故人の霊が祖先として神の領域に迎え入れられることが祈念され、遺族や参列者が心を込めて見送ります。出棺から埋葬までの一連の流れには、神道特有の作法や儀礼が含まれています。


葬場祭が終わると、故人の遺体は棺に納められます。神道における出棺は、仏教とは異なり、死者が神々のもとへ旅立つための第一歩とされています。そのため、出棺の際には神主が祝詞を捧げ、故人が無事に神々のもとへ行けるよう祈りを捧げます。この祝詞は、故人の魂が穢れを祓われ、清められて神の世界へと旅立つことを願う重要な儀式です。


出棺が終わると、棺は霊柩車に乗せられ、故人が埋葬される墓地へと運ばれます。神式葬儀では、仏教の火葬とは異なり、遺体がそのまま埋葬されることが一般的です。埋葬地は神社に隣接する場所や特定の神道の霊園であることが多く、そこに遺体が安置されることになります。墓地に到着すると、再び神主が祝詞を奏上し、故人の霊が無事に祖霊として祀られるよう祈りを捧げます。この埋葬の儀式は、故人の魂が神々の領域に迎えられるための最後の儀礼とされています。


埋葬の際、遺族や参列者は玉串奉奠を行います。玉串奉奠は、榊の枝を神前に捧げる神道特有の儀式であり、故人の霊を神として敬い、感謝と祈りを捧げる行為です。参列者は順番に玉串を手に取り、神主の指示に従って捧げます。この儀式により、故人が家族や親族、参列者に見守られながら、安らかに神の領域へ送られることを意味します。


埋葬が完了すると、故人の魂は正式に祖霊として祀られます。神式葬儀においては、これが故人の死後の世界における安定と家族を守護する存在としての新たな役割の始まりを意味します。故人が埋葬された後も、遺族は定期的に霊前に供物を捧げ、故人の魂を慰めるための祭祀を行います。この後の供養の儀式として、仏教における四十九日に相当する五十日祭が行われ、故人が完全に祖霊となることを祝います。

霊前祭(後祭)の説明

神式葬儀における霊前祭、または後祭は、故人の魂を慰め、神々のもとに送り出すための重要な儀式の一つです。神道の教えでは、故人の魂は亡くなった直後に清められ、やがて祖霊となって神々の領域に迎え入れられるとされています。霊前祭は、故人が正式に祖霊として家族を守護する存在になることを祈り、その霊を敬うための祭祀です。


霊前祭は、葬儀や埋葬が終わった後に行われる儀式で、仏教における四十九日法要に相当する意味合いを持っています。神道では、死後五十日目にあたる日に行われることが一般的で、これが後祭とも呼ばれる理由です。この儀式では、故人の魂が完全に清められ、祖先神として祀られることを確認し、その後も家族や子孫に守護の力を与えると信じられています。


霊前祭は、神主が祝詞を捧げることで始まります。祝詞は、故人の霊が安らかに神の領域に迎え入れられるように祈るものであり、故人が祖先神として新たな役割を果たすことを願う言葉が込められています。また、この儀式では玉串奉奠も行われ、家族や親族が順番に榊の枝を捧げることで、故人の霊を敬い、感謝と祈りを捧げます。この作法は、神道の祭祀において非常に重要であり、故人が神々の一部として祀られることを象徴するものです。


霊前祭では、故人のために供物が捧げられます。一般的には酒や米、塩などの神道特有の供物が使用され、故人が祖霊となることを祝う意味が込められています。この供物は神主によって神前に供えられ、家族はその場で故人に対する感謝の気持ちを表現します。神道では、死は穢れとされるため、霊前祭においても清めの儀式が行われ、故人の霊と遺族の心を清めるための祓いが実施されます。


霊前祭が終わると、故人の霊は正式に祖霊として祀られることになります。この時点で、遺族は故人を神棚に祀り、定期的に供物を捧げ、家族の守護神として祈りを捧げることが求められます。神式葬儀では、故人が祖霊となることで、その家系や家族を守護し続けるとされており、この信仰は代々受け継がれてきました。霊前祭はその始まりを告げる重要な儀式であり、神道における死生観を反映した神聖な行事です。

神式葬儀の費用相場

一般的な費用の内訳

神式葬儀の費用相場については、一般的に数多くの要素が含まれ、その内訳はさまざまな項目に分かれます。葬儀全体の費用は、規模や場所、参列者の数によって異なりますが、基本的な項目は共通しており、神道特有の儀式に必要なものが含まれています。神式葬儀は、神主を招いて行うため、その祭祀に関わる費用も特有のものがあります。


葬儀全体の進行を担う神主への謝礼が重要な費用項目です。神式の葬儀では、神主が祝詞を捧げ、玉串奉奠の儀式を取り仕切るため、神主の役割は不可欠です。神主への謝礼は、葬儀の規模や内容によって異なりますが、通夜祭や葬場祭、さらには霊前祭など複数の儀式が含まれる場合、それぞれに対する謝礼が発生します。


葬儀会場の使用料があります。神式葬儀は、神社や自宅で行われることが多く、神社で執り行う場合には、神社の施設使用料が必要です。この費用は、神社の規模や場所によって変わりますが、祭壇の設置や参列者を収容するスペースの提供なども含まれるため、会場費としては重要な要素です。また、葬儀を自宅で行う場合にも、テントや椅子、祭壇の設置などの準備が必要となり、これらに関連する費用がかかります。


葬儀に必要な物品費も考慮する必要があります。神式葬儀では、仏教の葬儀と異なり、数珠は使用せず、玉串奉奠の際に必要な榊や、神棚に飾る供物が必要です。これらの供物は、酒や米、塩など神道の伝統的なものが中心となり、儀式の進行に合わせて準備されます。また、棺や遺体を運ぶ霊柩車の手配、祭壇の装飾なども費用に含まれ、特に棺の質や装飾の内容によって費用が異なることがあります。


参列者への手土産や食事の提供も費用の一部として考慮されます。通夜祭や葬場祭の後には、参列者に対して軽食や飲み物を提供することが一般的であり、これも全体の費用に含まれます。さらに、葬儀後にお礼として渡す手土産の準備も必要です。参列者の数によって、この費用は変動しますが、一般的には一人一人に対して感謝の意を示すための贈り物が渡されます。


その他、遺体の搬送や火葬場での手続きなども費用の一部を占めます。神式葬儀の場合、仏教のように戒名の授与や念仏の儀式はありませんが、遺体の搬送や埋葬に関わる費用は共通して発生します。埋葬に際しては、墓地の使用料や墓石の費用も考慮する必要があり、これらは葬儀後の長期的な供養にかかる費用として重要です。

霊前供物や葬儀の諸費用

神式葬儀において、霊前供物や葬儀にかかる諸費用は、神道特有の儀礼に基づいたものであり、これらの費用は全体の葬儀費用の中でも重要な部分を占めます。神道における葬儀は、故人の魂を神として祀り、祖霊として迎え入れる儀式であり、その際に供える供物や、その他の葬儀に関わる諸費用には、故人の霊を鎮めるための意味が込められています。


霊前供物についてです。神式葬儀では、故人の霊を神前に供えるための供物が用意されます。一般的には酒、米、塩、魚、野菜などの食物が中心となり、これらは神道の儀式において重要な役割を果たします。これらの供物は、神前に捧げられることで、故人の魂を清め、神々のもとへ送り出すための象徴的な意味を持ちます。供物の種類や量は、葬儀の規模や地域の習慣により異なりますが、神道の伝統に従った厳粛な形で用意されることが一般的です。また、故人が好きだった食べ物や飲み物を供えることもあり、これにより、故人への感謝の気持ちや祈りが捧げられます。


霊前供物にかかる費用は、使用される食材や供物の種類、量により変動します。一般的には、供物の品質や種類にこだわる場合、費用もそれに応じて増加します。供物を用意する際は、神社や神主に相談し、伝統に則った形で準備することが求められます。


葬儀にかかる諸費用についてです。神式葬儀では、通夜祭や葬場祭に必要な費用が発生し、これらの儀式にかかる費用が葬儀全体の中で大きな部分を占めます。神主の謝礼や、玉串奉奠に使用される榊の準備、神前に供える供物の用意などが含まれます。また、葬儀会場の使用料や、祭壇の設置、棺の準備など、葬儀に関わるさまざまな物品やサービスにも費用がかかります。


葬儀の際には遺体の搬送や霊柩車の手配、祭壇の装飾などの費用も考慮されます。神式葬儀では、棺は基本的に遺体をそのまま埋葬するためのものであり、棺の種類や装飾の内容によって費用が異なることがあります。特に、装飾が豪華であればあるほど、費用も高くなる傾向があります。


その他、参列者への手土産や食事の提供も、葬儀の諸費用として考えられます。神式葬儀では、参列者に対して感謝の意を示すために手土産を渡すことが一般的です。手土産の内容は、地域の慣習や参列者の人数に応じて異なりますが、これらの準備も重要な費用項目の一つです。また、通夜や葬儀の後に提供される軽食や飲み物の準備も、参列者の人数に応じて変動する費用です。

神式葬儀におけるマナーと礼儀作法

参列時の服装・持ち物

神式葬儀に参列する際には、正しいマナーと礼儀作法を守ることが重要です。特に服装や持ち物に関しては、神道の伝統に則った厳粛な態度が求められます。神式葬儀は、故人の霊を祖先として神々の領域へ送り出す儀式であり、参列者もその一環として適切な準備が必要です。


服装についてです。神式葬儀においては、一般的に黒の喪服が推奨されています。男性の場合、黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイが基本です。靴も黒の革靴が適切であり、派手な装飾や光沢のあるものは避けるべきです。女性も同様に、黒のフォーマルな喪服を着用します。ワンピースやスーツなどが一般的ですが、袖やスカートの長さにも注意が必要で、控えめで上品なスタイルが好まれます。アクセサリーもできるだけ控えることが求められ、どうしてもつける場合は、真珠のネックレスが許容されることが多いです。光沢の強いアクセサリーや装飾品は、葬儀の厳粛さにふさわしくないため避けるべきです。


持ち物についてです。神式葬儀では、仏式のように数珠を持参する必要はありません。代わりに、玉串奉奠が行われる場合、参列者は榊の枝を捧げるため、手に何も持たない方が望ましいです。もしお香典を持参する場合は、白黒の結び切りの水引がついた香典袋を使用します。香典の表書きは「御霊前」と書かれることが一般的ですが、地域や神社の慣習に従って記載することが大切です。


靴や鞄も葬儀にふさわしいものを選ぶ必要があります。靴は黒の革靴が一般的ですが、ヒールの高いものや派手なデザインのものは避けるべきです。女性の場合、ヒールは低めで安定感のあるものが好ましいです。鞄も黒を基本とし、光沢のないシンプルなデザインが適しています。葬儀に必要な物品や香典を収納できるサイズで、装飾が控えめなものを選びましょう。


身だしなみや態度にも注意が必要です。神式葬儀では、儀式が厳粛に進行されるため、参列者は静粛に振る舞い、過度な会話や騒音を避けるべきです。また、香水や強い化粧は控え、自然で落ち着いた身だしなみを心がけることが重要です。葬儀の場では、控えめな態度と敬意を持って参列することが求められます。

玉串奉奠の作法

神式葬儀において、玉串奉奠は非常に重要な儀式の一つです。玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)をつけたもので、これを神前に捧げることによって、故人の霊や神々に対する敬意と感謝の気持ちを表します。この作法は、神道の儀式の中で欠かせないものであり、参列者一人ひとりが行う大切な儀礼です。正しい作法を守ることで、故人や神々に対する敬意をより一層深めることができます。


玉串奉奠の際に大切なのは、玉串を捧げる前の礼です。祭壇に向かう前に軽く一礼をし、神前へと進みます。神前に立ったら、神主や祭壇に向かって丁寧に礼をします。これにより、神々と故人の霊に対する敬意を表します。


次に、神主から手渡されるか、もしくは祭壇の横に置かれている玉串を両手で持ちます。右手で根元を、左手で葉の部分を支えるように持つのが正しい持ち方です。この際、玉串はしっかりと水平に保つよう心がけましょう。


玉串を持ったら、祭壇に向かい、時計回りに九十度回転させます。これは、神前に榊の枝を正しく向けるための動作です。次に、再び九十度回転させて根元が神前に向くようにします。この動作は、故人や神々に玉串を捧げる際の重要な一連の作法であり、敬意を込めて丁寧に行います。


玉串を捧げ終えたら、両手を玉串から離し、祭壇の前で二礼二拍手一礼の作法を行います。まず、深いお辞儀を二回行い、次に手を合わせて二回拍手します。この拍手は、神道の儀式において、神々に対する祈りや感謝を表す重要な動作です。ただし、葬儀の場合は静かに音を立てずに行う「忍び手」で拍手をします。最後にもう一度深いお辞儀をして、玉串奉奠の作法が完了します。


この一連の動作は、故人や神々に対する祈りと敬意を表すものであり、正しい手順を守ることが大切です。特に、葬儀という厳粛な場では、ゆっくりと丁寧に行うことが求められます。速さや効率を求めるのではなく、心を込めて作法を行うことが重要です。


玉串奉奠の作法においては、服装や態度も大切です。葬儀の場では、落ち着いた姿勢で礼儀正しく振る舞うことが求められ、他の参列者や故人の家族に対しても敬意を持った態度を心がけることが大切です。神前での一挙手一投足に注意を払い、静粛で厳粛な雰囲気の中で作法を行うことが、神式葬儀における玉串奉奠の礼儀作法です。

まとめ

神式葬儀は、故人を祖霊として神々のもとに送り出し、家族や子孫を守護する存在として祀るための重要な儀式です。日本の伝統的な宗教である神道に基づくこの儀式には、玉串奉奠や祝詞の奏上など、特有の作法や礼儀が含まれています。参列者もまた、その作法を正しく守り、厳粛な態度で故人に敬意を表すことが求められます。服装や持ち物、振る舞いに関しても、神道の教えに従った礼儀が大切であり、黒の喪服を身につけ、数珠ではなく玉串奉奠で祈りを捧げるなどの違いがあります。


さらに、神式葬儀にかかる費用についても、神主への謝礼や祭壇の設置、霊前供物の準備など、神道独自の要素が多く含まれています。供物の内容や量は故人や地域の慣習に基づき、遺族や参列者が一体となって故人を見送るための重要な部分です。葬儀そのものだけでなく、後祭などの儀式も含め、長期的な供養の一環として家族や親族が続けていくべき儀礼も多くあります。


神式葬儀の伝統的な要素を理解し、正しい作法を守ることが、故人への最大の敬意を示すことにつながります。神道の儀式における静粛さと厳かさの中で、参列者一人ひとりが心を込めて祈りを捧げることが、故人を見送る際に何よりも大切なことです。

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よくある質問

Q.遺影写真やスライドショー(思い出ビデオ)を作成してくれますか?
A.可能です。遺影写真はピントがはっきりしていて、できるだけ鮮明なものをお選びください。スライドショーもお写真を複数枚お預かりできれば、有料で作成させて頂きます。


Q.お葬儀のお見積りを事前にもらうことはできますか?
A.はい。可能です。とむらびでは事前相談を受け付けていますので、事前に予算を知ることができるため予想外の出費がなくなります。


Q.葬儀を依頼した後の流れはどのようになりますか?
A.まずはお迎えにあがらせていただきます。 「お迎え~ご遺体のご安置(自宅or安置室)~お葬儀のお打合せ~日程決定~お葬儀」となります。


Q.直葬・火葬式とは?
A.一般的な葬儀の通夜や告別式をおこなわずに、直接斎場でお別れと火葬を行い、収骨のみの葬儀形式を「火葬式」や「直葬」ともいわれています。 直葬も火葬式は名称が違うだけで、行う内容に変わりはありません。火葬式、直葬に参列されるのは、ご家族やご親族など身内のみで行われるのが一般的です。

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