【葬儀の世界】インドの特色、ヒンドゥー教徒がガンジス川で行う水葬とは?

query_builder 2024/01/11
世界の葬儀
インドの国旗

日本では信仰する宗教にもよりますが、仏教式の葬儀が一般的です。
もっとも、近年では家族葬や1日葬など現代のニーズを反映した、新たな葬儀のスタイルも定着しつつあります。
葬儀のスタイルは宗教のほか、国による特色もあります。
インドではどんな葬儀が行われているのか、その特色を見ていきましょう。

インドで多くを占めるヒンドゥー教

インドは、2023年には中国を抜いて人口が世界一になりました。
人口が多いだけに宗教も多彩で、イスラム教や仏教、キリスト教徒もおり、それぞれのスタイルで葬儀が行われています。
中でも人口の8割を占めるのがヒンドゥー教徒です。
世界一の人口の8割ですので、かなりの人数を占めます。
ヒンドゥー教徒はガンジス川を聖なる川、神なる川とあがめています。
インドの映像が流れる際、ガンジス川に入って沐浴をしているのは、ヒンドゥー教を信仰する人たちです。

ヒンドゥー教の葬儀スタイル

ヒンドゥー教の葬儀は、寺院や集会場などではなく自宅で行われるのが一般的です。
参列者が花や供物を持参する風習はなく、僧侶が進行役となり、葬儀用の特別なマントラを詠唱するスタイルです。
亡くなってすぐ葬儀が行われ、死後1日~2日以内には火葬が行われます。
インドは暑い国なので、遺体がすぐに腐食してしまうという現実的な理由もありますが、ヒンドゥー教では輪廻転生の考えが基準になっているため、人は生まれ変わります。
人間の体は魂の入れ物に過ぎないので、亡くなった遺体に対する執着は少なく、すぐに荼毘に付されるのが基本的です。

火葬について

ヒンドゥー教徒は、ガンジス川を聖なる川とあがめているため、死後はガンジス川のほとりで、ガンジス川の上流から船に乗って運ばれてきた木材で火葬されるのが願いです。
なぜなら、ガンジス川のほとりで火葬されることで、輪廻転生の輪の中から抜け出して涅槃に至るという教えがあるためです。
火をつけて、火葬を見守るのは伝統的に長男の仕事とされてきました。
長男が執り行うのを僧侶が傍らで見守ります。
長男は葬儀にあたり、頭を丸刈りにし、後頭部にわずかだけ髪を残す独特のヘアスタイルにするのが基本です。
ヒンドゥー教の間なら、ヘアスタイルを見るとこの人の家庭で不幸が起きたということがすぐにわかります。
近年ではライフスタイルの変化などから、女性が行うケースも見られます。
また、ヒンドゥー教では、白くて薄い服を喪服として着用するのも特徴的です。

水葬

火葬の後は水葬が行われます。
水葬は葬儀というより埋葬法のスタイルになります。
火葬で焼けた灰や燃え残った遺体を川に流すというものです。
ヒンドゥー教では、骨壺もなくお墓もありません。
川のほとりで火葬し、そのまま川に流すのが一般的です。
かつては火葬せず、そのまま遺体を川に流していました。
現在でも、火葬料が払えない貧しい人や蛇の毒で亡くなった人、赤ちゃん、妊婦などは、火葬せずに川にそのまま遺体が流されるケースがあります。

まとめ

インドで8割を占めるヒンドゥー教では、葬儀は自宅で僧侶が特別なマントラを唱えて行います。
その後、ガンジス川のほとりで木材を使って火葬されます。
火葬を担うのは長男が基本で、白い喪服に独特なヘアスタイルにするのが風習です。
火葬後はそのままガンジス川に流します。

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