【葬儀の世界】スイスの特色

query_builder 2024/01/04
世界の葬儀
著者:花で彩るお葬式 とむらび
スイスの国旗

永世中立国であり、美しいアルプスの山々がそびえるスイスでは、どのような葬儀が行われているのでしょうか。
葬儀のスタイルから埋葬の方法まで見ていきましょう。

スイスで人が亡くなったら

葬儀のスタイルは、一般的に宗教によっても異なりますが、スイスでは人口の約3分の2がキリスト教、次いでイスラム教、ユダヤ教徒が多いです。
もっとも、移民が多い国なのでヒンドゥー教をはじめ、さまざまな宗教の人がいます。
宗教を問わず、人が亡くなると地域の新聞に死亡広告を掲載して知らせるのが一般的です。
また、親友などに対しては、ご遺族から直接電話で連絡をするケースも多いです。
知らせを受けた方は、遺族にカードを送るのが一般的です。
カードに加えて花券や現金やを送ることも少なくありません。
送る金額は10~30フラン、日本円にすると1,000円~3,000円相当です。
日本では葬儀に香典を持参するか、参列できない場合には香典を送ることや供物や花などを送るのも一般的です。
ですが、世界的に見ると、遺族に哀悼の意を表するメッセージカードは送る風習があっても、香典や供物を贈る風習や文化がある国は実はあまりありません。
この点、スイスは日本と似た風習を持つということができます。

スイスの葬儀のスタイル

スイスのキリスト教の一般的な葬儀は教会で執り行われます。
牧師の話を聞きながら故人を偲び、賛美歌を歌うことや献花などが行われる流れです。
もっとも、スイスでもライフスタイルの多様化などに伴い、伝統的な葬儀を行わないケースも増えてきました。
日本でも仏教式による一般葬が定番だった時代から、現在では家族葬といった小さなお葬式が主流になり、直送式や一日葬などよりシンプルな葬儀も好まれるようになっています。
スイスでも、伝統的な教会式ではなく、牧師を呼ばずに友人や第三者が主催するお別れの会を行う人や葬儀を行わない人もいます。

埋葬のスタイル

スイスでは、遺族ではなく本人が生前に火葬か埋葬かを選ぶことができます。
火葬すると遺骨ではなく、粉砕処理されて遺灰になるのが一般的です。
約85%が火葬を選択しており、ヨーロッパ圏の中では火葬割合が極めて高いです。
スイスは自然が多い地なので、死後は自然に還りたいと願う人も少なくありません。
そのためか、古くより古くから樹木葬が行われてきました。
特に近年では、環境保護の視点から植林をする樹木葬を望む人が増えています。
スイスでは、樹木葬を森のお墓と呼ぶほど親しまれていて、生前に森林の中にある気に入った樹木を指定して、あらかじめ売買契約を結んでおくケースが多いです。
亡くなると、木の根元に穴を掘り、遺灰または遺骨を埋葬します。
遺骨を納める骨壺の工夫として、土で分解されやすい素材が使われています。
土壌汚染を防ぐなど環境保護と一体化しながら、広大な森林の中で土に還るというのがスイスの樹木葬の形です。

まとめ

スイスでは、教会でのキリスト教式が一般的ですが、最近では葬儀を行わない人や家族や知人だけで独自スタイルの葬儀を行う人も増えてきました。
火葬するか埋葬するかの方式が選べますが、火葬をして樹木葬を選ぶのが最近の人気です。

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