【葬儀の世界】パプアニューギニアの葬儀

query_builder 2024/02/06
世界の葬儀
著者:花で彩るお葬式 とむらび
パプアニューギニアの国旗

パプアニューギニアといえば、海が美しい南国の島というイメージがあるかもしれません。
この記事では、パプアニューギニアの葬儀の特徴についてご紹介します。

地元に戻っての葬儀

パプアニューギニアでも、多くの国でそうであるように、田舎を出て都市部で働く人は少なくありません。
都市に出た方が亡くなると、田舎に遺体を運んで葬儀を行うのが一般的です。
日本の場合、遺体を運ぶとなると移送費用もかかるため、亡くなった場所で葬儀や火葬を済ませてから故郷へ戻るのが一般的ではないでしょうか。
ですが、パプアニューギニアでは遺体を納めた棺が飛行機で運ばれてくるのはよく見る光景です。
パプアニューギニアの首都と田舎部は道路でつながっていないため、どうしても飛行機が移送手段になってしまいます。

棺のお出迎え

亡くなった方の遺族や親族は顔や体に泥を塗りつけた状態で、空港にご遺体を迎えに行きます。
飛行機が着陸した途端に、泣き出す遺族も少なくありません。
パプアニューギニアの方は感情の出し方がストレートで、日本人から見るとややオーバーリアクション気味に見えるかもしれません。
全身で悲しみを表現し、中には地面を転げまわって泣くじゃくる人もいるほどです。
空港から自宅へと戻るために車に乗せますが、日本の霊柩車とはまったく違った雰囲気です。
赤い布が掛けられた車や赤いリボンが飾られた車で、しかも泥が塗られます。

ご遺体とのお別れのスタイル

日本では、葬儀といえば、自宅や斎場、寺院や教会などに参列者が足を運ぶのが基本です。
一方、パプアニューギニアでは、ご遺体を乗せた車が関係先を巡回する光景がよく見られます。
日本でも、葬儀場を出て火葬場に向かう前に、霊柩車が勤務先や思い出のあった場所を巡ることがありますが、遺族が希望した場合に限られます。
パプアニューギニアでは、極一般的に行われているのが特徴的です。
ご遺体を乗せた車が来ることは事前に知らされるので、参列者は手に花を持って道路に並んで待ちます。
遺族は黒い服を着ますが、特別な喪服ではありません。
参列者の服装は自由で、特に決まりはありません。
遺体を乗せた車は赤いリボンが付いているのでよく目立ちます。
車が目の前を通ると、参列者は号泣することや絶叫して悲しみを表現します。
車の側面をガンガンと叩くなど、全身で悲しみを表現するのもよくある光景です。
パプアニューギニアの人たちは感情表現が豊かで、悲しい時は思い切り悲しみ、楽しい時は思い切り笑います。
親族や知人が亡くなった際には、これでもかというほどの悲しみを表現するのがパプアニューギニア流です。

まとめ

パプアニューギニアでは、葬儀は故郷で行うのが基本で、都市部で働いていて亡くなった際も遺体を棺に入れて飛行機で戻ってきます。
飛行機を待つ遺族は全身に泥を塗り、飛行機の到着を待ち、号泣するなど全身で悲しみを表現します。
棺は赤いリボンが付いた車に乗せられ、思い出の地や知人などが待っている場所を巡るのが一般的です。

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