【葬儀の世界】日本に似ている韓国の葬儀

query_builder 2024/03/09
世界の葬儀
著者:花で彩るお葬式 とむらび
韓国の国旗

日本のお隣だけあって、韓国の文化について詳しいという人は多いでしょう。
食文化や芸能は日本にも輸入されて人気が高いです。
しかしながら、韓国で行われているお葬式について詳しいという方はなかなかいないのではないでしょうか。
今回は韓国の葬儀についてご紹介していきます。

韓国の葬儀の主流は儒教式

韓国は、国民のおよそ30%がキリスト教徒で最も多く、続いて20%が仏教徒となっています。
明確な信仰を持っている人は、その宗教の伝統にしたがったお葬式を行っていますが、実は韓国で行われている葬儀は大半が儒教式です。
儒教は、キリスト教や仏教と違って宗教ではありませんが、韓国の人々にとっては今も大事にされている思考体系です。
そのため、明確に儒教を進行しているわけではないけれど、お葬式は儒教式で行うという人が多くいます。
儒教式の葬儀は、いわゆる三日葬という形式で行われます。
まず、韓国では故人のご臨終が確認された時、遺族は人目もはばからず大声で泣かなくてはいけません。
儒教は、ことのほか上下関係を大事にします。
そのため、上の人が亡くなったらその死はなによりも悲しむべきことなのです。
この時点で日本の葬儀とはだいぶかけ離れているところがあるように見える方もいるかもしれません。

お葬式の流れは日本と近い?

とはいえ、以降の流れは日本とだいぶ似た葬儀と言えるでしょう。
続いて故人の着るものを全身白で統一し、さらに自宅に喪中であることを示すお札や提灯を照らさなくてはいけません。
そして、親戚や故人と親交があった人たちに連絡をし、1日目を終えます。
2日目はご遺体を清めなくてはいけません。
日本では穢れ信仰があり、亡くなった人の体は汚れているからこそ清めなくてはいけないという考え方があります。
韓国についても同様で、体を洗った後、口に水を含んだお米を入れなくてはいけません。
それと並行して、遺族は弔問客を受け付けなくてはいけません。
3日目は告別式です。
親戚や故人と縁のあった参列者とともに棺を持ち、埋葬地まで向かわなくてはいけません。
儒教は土葬が一般的です。
そして、お墓の土台となる霊座を作ったら、その前で告別式を行います。

完全に入れ変わった韓国のご遺体の埋葬法

以上が韓国の葬儀の一般的な流れですが、近年は重大な変化が起こりつつあります。
それは、土葬が火葬に代わっているということです。
実は、韓国では土葬をするための場所がなくなりつつあるということが問題視されていました。
そのため、政府は1990年代以降積極的に火葬を勧めるようになります。
その結果、90年代までは20%程度だった火葬率が、現在ではおよそ90%にまで増加しました。
もちろん、中には伝統的な土葬にこだわる人もいますが、もしかしたら将来的には土葬は韓国からなくなってしまうかもしれません。

まとめ

日本でも昔ながらの葬儀は時代に合っていない、ということでさまざまな変化が生まれていますが、これは韓国でも例外ではありません。
今後は世界でこのような変化が観測されていくでしょう。

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