アフガニスタンではどんな葬儀が行われている

query_builder 2024/05/28
世界の葬儀
アフガニスタンの葬儀事情

アフガニスタンは、タリバンとアルカイダによる戦争が40年以上も続いている紛争国です。
不安定な社会情勢が続く中、どのような葬儀が行われているのでしょうか。

殉教者か否か

アフガニスタンはイスラム教国ですが、紛争が続いていることから、ほかのイスラム諸国のような葬儀のシステムが確立されていないのが現状です。
大きく分けると、殉教者かそれ以外かで分かれます。
殉教者とは、聖戦(ジハード)で命を落とした人をはじめ、唯一神アッラーの名のもとで、イスラム教徒であることを誓った者が交通事故や殺害されるなど、病気以外で突然の死を迎えたケースなども含まれます。

葬儀の準備

殉教者ではない場合、亡くなった方と同じ性別の方の手によって遺体をきれいに洗い清めます。
これに対して、殉教者は、亡くなった方自身が亡くなった時点で聖なるものとなるため、基本的にはお清めは行われません。
次に遺体をカファンという白い布に包みます。
男性の場合は上半身、下半身、全身を覆う3枚の布、女性の場合は頭、上半身、下半身、両腕、全身を覆う5枚の布が用意されます。
カファンで包むと、遺体を担架で担いで墓場まで向かうのが一般的な流れです。

葬儀のスタイル

アフガニスタンでは、葬儀には女性は参列しません。
自宅から遺体が運び出されるまでの間にお別れをすることが必要です。
墓地ではそのまま土葬されます。
ナマズ・ジュナザというイスラム教の葬儀のためのお経が、ムッラーと呼ばれるイスラム教の僧侶によって読経されます。
ご遺体の顔をメッカの方角に向けたうえで、土をかけていくのが基本です。
土をかける前にムッラーが「神のもと土に返る」と唱えると、参列している男性たちが、「アッラー、アクバル(神は偉大なり)」と叫ぶのが通例です。
土をかけたら、頭と足にあたるところに墓石を配置します。
墓石は平らな石を用い、男性の場合は縦向き、女性の場合は横向きに立てられるのが一般的です。
お花などが手向けられることもあります。

葬儀後の法要

葬儀を終えると、ファティアという法要の準備がスタートします。
葬儀の後は親族などが弔問に訪れますが、男性は自宅近くのモスクに、女性は自宅に弔問するのが基本で、男女揃って訪れることはありません。
7日目とそれ以降の毎週金曜日には、親族や親しい人が弔問し、自宅にてムッラーが2時間ほどかけて、供養のためコーランの初めの章から終わりの章まで読経し、その後参列者に食事が振る舞われます。
そして、40日目にはたくさんの料理を準備し、亡くなった方と親しくしてきた方だけでなく、通りすがりの人にも食事を振る舞う最後の弔いが行われます。
これはハイラット(喜捨)というものです。
生前、イスラムの行いを正しく行わなかった人であっても、ハイラットを行うことで、生前の過ちを帳消しにしてもらえると信じられています。

まとめ

アフガニスタンは長く紛争が続いていますが、基本的には葬儀はイスラム教に則って行われるのが通例です。
弔い法が男女別に分かれているなど、独特の方式になっています。

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