お墓がなく壮大な儀式が行われるブータンの葬儀スタイル
ブータンというと,世界一幸福な国と言われるなど、幸福度が高い国として知られています。
ブータンでは、どのような葬儀が行われているのでしょうか。
お墓を持たないブータン
ブータンの国民は,ネパール系が2割、8割をチベット系が占めています。
チベット系の国民はチベット仏教を信仰しています。
チベット仏教では輪廻転生の教えがあり、49日で生まれ変わると考えられているためお墓はありません。
生まれ変わるので、お墓に入る必要がないためです。
多くの僧侶がやってきて行われる葬儀
人が亡くなると、その家へ数十人の僧侶がやってくると言います。
通夜と葬儀が2日間かけて行われますが、その間に約20~30人僧侶が朝から夜まで2日かけて供養を行うというものです。
葬儀が終わると、ご遺体は川の傍にある火葬場で荼毘に付されます。
遺骨はすぐに川に流され自然へと戻ります。
そのため、お墓を持つ必要もありません。
葬儀のしきたり
葬儀においては、麦の粉とお茶、バターと塩を混ぜて作るスという名前の食べ物を入り口付近で燃やすしきたりも行われます。
スを燃やすと,悪霊や悪いものが入ってこないと言い伝えがあるためです。
葬儀の間、絶えずスを燃やし続けます。
また、スの周りに時折水を撒いて、その場を浄めるしきたりも行われます。
一方、葬儀の場では故人の親族や縁のある人は、葬儀に訪れた参列者に小額のお金を渡すのが一般的です。
参列者にお金を渡すことで、公徳を積む一つとされているためです。
日本では、参列者が遺族に香典を渡しますが、ブータンでは逆に遺族から参列者にお金が渡されています。
葬儀後も続く儀式
チベット仏教では、49日で生まれ変わるという輪廻転生の教えがあるため、葬儀を行って火葬し、遺骨を川に流した後も49日間儀式が続きます。
毎日約十数人の僧侶を自宅に招いて、供養のお参りをしてもらうのです。
15~20人と驚くほどの数の僧侶が自宅を訪れ、さらに驚くことに10時間以上に及ぶ読経が毎日行われます。
亡くなった人の魂を慰めるとともに、自然に戻り、仏様の世界で永遠に生きるようにと願って行われる供養の儀式です。
日々の供養のお参りが終わると、その証としてダルシンと呼ばれる白い旗を1本ずつ高い山の上に掲げていきます。
そのため、ブータンの高い山の上には、いたるところで白旗が風になびいている光景が見られます。
莫大な費用もかかる
ブータンでは、葬儀をした日を命日とし、その4日後、7日後、14日後、21日後、49日後に法要が行われるのが一般的です。
21日まで法要は僧侶を自宅に招き、それ以降は寺院で法要を行うケースもあります。
僧侶にはお布施を払うので、葬儀で数百万円、49日まで続くお参りにも数百万円のお布施を払うのが基本です。
ブータンの方の所得は、日本の10分の1程度しかないと言われているので、1回の葬儀やそれに続くお参りや法要にかけられるお金は莫大と言えます。
まとめ
ブータンでは、49日で生まれ変わるというチベット仏教にもとづく信仰があり、49日間にわたって毎日十数人の僧侶がお参りにくるなど、盛大な儀式が続きます。
お布施も渡されるので、莫大な葬儀費用が費やされるのが特徴的です。
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