カメルーンではどんな葬儀が行われている?

query_builder 2024/07/06
世界の葬儀
カメルーンの葬儀事情

カメルーンというと、サッカーが強い国というイメージがあるのではないでしょうか。
国名は広く浸透していますが、どのあたりにある国か知らないという方もいるかもしれません。
この記事では、カメルーンはどんな国なのか、どのような葬儀が行われているのか見ていきます。

カメルーンの特徴

カメルーンは、アフリカの中部に位置し、地域によって気候が大きく異なるのが特徴的です。
北部はステップ気候の乾燥地帯で、雨はほとんど降りません。
これに対して、南部は熱帯雨林気候で、年間を通じて気温が高く、雨がよく降ります。
その間の中央エリアはサバナ気候になっており、雨季と乾季がはっきり分かれる気候です。
雨があまり降らない地域、よく降る地域、降る時期と降らない時期がある地域に分かれています。
カメルーンには、250以上もの民族がいると言われており、言葉もさまざまです。
学校ではフランス語または英語で授業を行っており、地域によってフランス語で話す地域、英語を話す地域があるものの、それぞれの民族の言語だけで話をしている方も少なくありません。

村中が集まっての自宅での葬儀

カメルーンの葬儀は民族によっても異なりますが、宗教施設に集まる場合や宗教家が祈りを捧げるようなケースはほぼなく、亡くなった方の自宅に親族や知人、村人が集まって行われます。
司祭的な役割を果たすのは村長など村の重鎮です。
葬儀が行われる日は、家の前にビール売りや物売りをするおばさんなどがやってくることも少なくありません。
村中の人が集まるほか、中には隣村からもやってくるケースもあるため、多くの人が集まる葬儀の場は商売のチャンスだからです。

葬儀の流れ

葬儀の流れは民族によっても異なりますが、親族や村の権力者などがスピーチを行い、民族独自のお祈りが捧げられ、楽器を鳴らして歌ったり、踊ったりします。
葬儀の最後に参列者みんなで食事をします。
ここでお開きになり、家族や親族、親しい友人などが墓地へ土葬に向かうという流れです。
葬儀では、事故などで亡くなった場合には、悪いことが続かないようにとお祓いの踊りのようなものが行われることもあります。
また、葬儀で踊られるダンスは、秘密のダンスなどと呼ばれ、その村や民族に伝わる死者を弔う伝統的な踊りです。
賑やかな雰囲気ですが、集まった人々が、声を出して大泣きするのも一つの特徴です。
本当に泣いている人もいれば、大げさに泣きわめくことで悲しみを表現しようとする方もいます。
葬儀の後は墓地まで行列を作って向かいますが、太鼓を叩いたり、笛を吹き鳴らしたり、奇声をあげるなど賑やかな雰囲気です。
カメルーンでは火葬の文化はなく土葬されます。

まとめ

カメルーンの葬儀は民族によっても異なりますが、親族や友人、村人たちが集まり、泣いたり、歌ったり、楽器を鳴らしたり、踊ったりと賑やかに行われます。
親族や村長など村の重鎮たちのスピーチが行われ、山ほどの料理が振る舞われて、会食が行われます。
埋葬方法は土葬です。

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