社会主義国キューバの葬儀と埋葬の事情
キューバというと野球が強い、カリブ海が美しい、ラム酒、カストロ議長などがイメージされるかもしれません。
キューバはアメリカ大陸では唯一の社会主義共和国です。
社会主義国では、葬儀や埋葬方法も民主主義国の日本とは違う特徴があります。
どのように行われるのか見ていきましょう。
無宗教者が多いキューバ
キューバの国民の4割ほどはカトリック教徒ですが、一番多くを占めるのは無宗教者で、国民の約5割を占めます。
キューバでは、フィデル・カストロがキューバ革命を起こし、1961年に社会主義宣言がなされて社会主義国になっています。
キューバ革命が起こる前は、カトリック教徒が大半を占めていました。
ですが、宗教は革命の時代にそぐわないと批判を受け、無宗教派が増えました。
社会主義国による葬儀と埋葬の特徴
社会主義国では、すべての国民が平等であることが基本となります。
それは、葬儀や埋葬法においても同様です。
誰もが安心の葬送を行えるよう、墓地や埋葬費用は無料となっています。
その代わり、葬儀を行う葬儀場や墓地は居住地によってあらかじめ決められ、自由に選ぶことはできません。
地域による葬儀の違い
人が亡くなると、決められた葬儀場で最後のお別れとミサを行い、決められた墓地に移動して土葬が行われます。
葬儀の方法は、地域によって大きく2パターンに分かれています。
1つは短時間で葬儀から埋葬まで済まされるケースで、朝に亡くなったとすると、夕方には埋葬まで終わっているパターンです。
キューバは気温が高いので、遺体が腐敗しないように急いで行うという考えもあります。
一方、日本のように通夜が行われ、寝ずの番をする地域もあります。
葬儀場に親族や親しい知人などが集まり、棺のガラス越しに故人と面会し、一晩寝ずに故人の思い出話などを語り合いながら朝を迎えるパターンです。
棺は木製の簡素なもので、黒いフラシ天で覆われ、銀メッキの取手が付いているなど、葬儀場で定められたものが使われます。
訪れる親族や知人は、葬儀場に併設された花屋でお金を出し合って花輪を買い、棺の上などに供えます。
葬儀場にはカフェテリアが併設されていて、低料金でコーヒーやパンなどが買え、それを一晩中語り合うといった流れです。
朝になったら、葬儀場でお祈りを捧げ、墓地へと向かいます。
2年限定のお墓で土葬
キューバでは土葬が基本です。
あらかじめ決められた墓地のお墓に棺ごと埋葬されます。
社会主義国なので埋葬費用は無料ですが、永代供養ではありません。
約2年経つと、小さくなった遺体が取り出され、小さな壺に入れられて、共同の区画に埋葬され直すのが基本です。
これにより、繰り返し家族を埋葬することが可能となります。
まとめ
キューバは社会主義国であり、居住地によって葬儀場と墓地があらかじめ定められています。
キューバは土葬が主流で、埋葬費用は無料ですが、約2年で取り出されて小さな壺に入れ直されるのが一般的です。
葬儀は亡くなったその日のうちに埋葬まで済ませるスピーディーなケースと一晩寝ずに葬儀場で過ごすパターンがあります。
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