予想外に穏やかなイランの葬儀

query_builder 2024/07/06
世界の葬儀
イランの葬儀事情

イランといえば、イスラム教信徒が多く、国民のほぼすべてがイスラム教です。
一般的に広まっているイスラム教はスンニ派ですが、シーア派が国教です。
宗教や宗派の違いで葬儀に特徴があるのか見ていきましょう。

イランの葬儀の特徴

イスラム教は、戒律が厳しいことで知られていることから、葬儀も厳格に行われるように思えます。
ですが、イランの葬儀は比較的穏やかで、自宅などに親族や知人が白い花を持って訪れ、遺族とお茶とお菓子を楽しみながら和やかな時間を過ごすなど、穏やかなものとなっています。
具体的に見ていきましょう。

自宅やお墓での葬儀

イランの葬儀は、自宅またはお墓で行われるのが一般的です。
自宅葬の場合、家の外に故人の氏名と哀悼の意を記した黒い旗を掲げ、家族が亡くなったことを知らせます。
室内には故人の遺影や花などを飾り、イランの郷土菓子であるハルヴァやイランで定番のドライフルーツのデーツなどをお供えした祭壇が設けられるのが一般的です。
弔問客は白い花を持っていく風習があり、白ユリのスタンド花や大きなアレンジメントなどを持っていきます。
大きなサイズの白い花は自宅前などに並べられます。
弔問客は、日本のように祭壇に手を合わせることや遺影を拝むようなことはせず、紅茶やお菓子、フルーツなどをいただきながら遺族と談笑して30分ほどで帰るといったスタイルです。
思い思いのタイミングに知人が訪れ、思い思いに帰っていきます。

土葬

イスラム教では死後、早期に土葬を行うという教えがあるため、自宅でのお別れの時間が済むと、翌日までにはお墓に埋葬されます。
朝亡くなると夕方、それ以降だと翌日といったスピーディーさです。
ご遺体を浄めてから、白い布に包んで土葬されます。

法要

イランでは、埋葬した後も法要の儀式が続きます。
亡くなってから3日目、7日目、40日目が葬儀に続く法要の日です。
3日目は早朝、日の出前にお墓参り、午後にモスクでお祈り、夜は自宅での会食を行います。
7日目は午前中にお墓参り、午後にはイスラム聖職者と一緒に祈りを挙げてもらい、お茶の時間を取ります。
そして、40日目には午前中にお墓参り、午後にモスクでお祈り、夜に自宅での会食といった流れです。
地域によっても風習は少し異なることがあります。
また、都市部ではライフスタイルに合わせて日程を前後にずらすことや自宅での会食ではなくレストランで食事をするなど、時代に合わせて変化もしています。

お墓参りとお墓について

イスラム教の教えにより、イランでは金曜日の夜に死者の霊を弔うために墓地へ行く風習があります。
日本では、お盆やお彼岸、命日などにお墓参りをしますが、イランではお墓参りはさらに頻繁に行われています。
墓は重要な存在で、古くから都市周辺や村の大部分の土地が死者の埋葬に割り当てられてきました。
都市の拡大により、墓の位置が都市の内部に位置するようになり、現在でも都市内部や村周辺に多くの墓地があります。

まとめ

イランでは、自宅またはお墓で葬儀が行われます。
自宅では白い花を持参して遺族とお茶をしながらお話をするなど、和やかな雰囲気です。
亡くなって1日以内には土葬が行われ、その後3日目、7日目、40日目にお墓参りや会食などの法要が続いていきます。

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