賑やかな雰囲気のケニアの葬儀

query_builder 2024/07/06
世界の葬儀
著者:花で彩るお葬式 とむらび
ケニアの葬儀事情

ケニアは、サバンナがあるなど自然豊かである国であるとともに、首都のナイロビはIT化も進んでいます。
マサイ族とサンブル族をはじめ、アカンバ族やミジケンダ族、ルオ族などさまざまな民族がおり、独自の文化や生活風習なども形成されています。
宗教もカトリック教やイスラム教、古くから続く民族の信仰などさまざまです。
この記事では、ケニアの葬儀の良くあるケースをご紹介します。

民族や宗教、地域で葬儀も埋葬法も違う

ケニアでは、民族や宗教、地域で葬儀も埋葬法にも違いが見られます。
イスラム教徒は教義にもとづき、亡くなった日に土葬が行われます。
これに対して、他教徒や部族は遺体を死体安置所に運んで安置するのがよくあるパターンです。
1週間ほど安置している間に、家族や親族などが集まり、葬儀の準備を行います。
葬儀の費用は親族や友人から寄付をしてもらうことや屋外で資金集めの音楽パーティーなどを開催するケースも少なくありません。

葬儀当日

葬儀当日になると、早起きをして死体安置所に向かい、遺体を車に乗せて自宅まで持ち帰ります。
葬儀には親族や友人、村中の人々、職場の同僚など多くの人が集まるので、規模は大きなものとなります。
偉い人や著名人であれば、その規模はかなりのものです。
参列者からのスピーチと、宗教や部族ごとのお祈りが行われますが、規模が大きいほど長くなり、数時間に及ぶケースも少なくありません。
さらに、大音量で音楽を流したり、歌ったり、踊ったりと賑やかな雰囲気です。
カトリック教であっても、お祈りも司祭の言葉と讃美歌の繰り返しなど、歌がメインになったり、聖歌隊が大声で歌い始めるとダンスの輪が広がったりと、日本とは異なり、どこか楽し気です。
ケニアでは信仰する宗教を問わず、古くからあるアフリカでの死生観や宗教観が根付いています。
人は死んでも肉体から魂が分離するだけで、先祖として死後も家族と一緒にあり続けるといった思想があります。
ケニアでは、葬儀は故人を天国へ見送る門出のお祝いと捉えており、お祭り騒ぎのような雰囲気になるのです。
スピーチやお祈りが済むと、用意された大量の料理をみんなでいただきます。

埋葬

ケニアでは、墓地で土葬を行うケースもありますが、自宅の庭に埋葬されるケースも少なくありません。
ケニアの部族にもよりますが、死は魂と肉体の分離であり、死後も家族のもとにあるといった思想があるので、墓地ではなく自宅の庭に埋葬をするケースも多いです。
葬儀が済むと、自宅の庭に深い穴を掘り、棺桶を納めて埋葬が行われます。
肉体は亡くなっても、魂は家族とともにあるので、自宅の庭で一緒に過ごすといった考え方です。
土の中に棺を埋め、土をかぶせたら花束などを置いて弔います。

まとめ

ケニアでは、民族や宗教、地域により葬儀や埋葬法に違いはありますが、共通点として、歌ったり、踊ったりと賑やかな雰囲気で行われるのが特徴的です。
死者が天国に向かう門出のお祝いとして、お祭りのような賑わいです。

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