近所の人たちも助けてくれるモロッコの葬儀
モロッコといえば、日本で一時期ブームとなったタジン鍋の発祥の地です。
北アフリカに位置し、国教はイスラム教でイスラム教徒の多い国です。
そのため、多くの葬儀はイスラム教にもとづいて行われます。
すぐに土葬
モロッコで人が亡くなると、日本と同じように医師に死亡診断書を作成してもらい、役所に届け出ます。
すると、遺体を埋葬する場所を指定されます。
事前にお墓を買っておく人もいるようです。
イスラム教では、24時間以内に土葬をすることで天国に行けるといった教えがあるため、急いで土葬を行うための準備に入ります。
土葬に向けた準備
土葬に向けて遺体を浄め、イスラム教のしきたりにもとづき、白い布で包まれます。
モロッコでは、日本のような葬儀業者や納棺師などはいないので、遺体の浄め方などの知識がある近所の方などがボランティアでサポートしてくれるのが一般的です。
湯灌をする際は同性の親族が行う決まりになっており、遺体を浄めた後、バラ水やジャスミン水を振りかけ、白い布に包まれます。
亡くなった方の配偶者、親、子どもの極一部の家族は、白い装束を身に着けなくてはなりません。
上から下まで真っ白な服装がイスラム教における喪服です。
もっとも、限定された範囲の家族以外は白装束になる必要はありません。
モスクでの礼拝と土葬
白い布に包まれたご遺体を、男性の親族などが担いで近隣にあるモスクへと向かいます。
イスラム教では男女別の定めがあり、女性は配偶者などであっても家に残るのがルールです。
遺体を乗せる寝台や家に集まってくる親族や弔問客が座るパイプ椅子などもモスクで貸し出してくれます。
女性陣は自宅の玄関でお見送りするのが最後です。
男性たちによる葬送行列が通ると、道行く車両なども避けてくれます。
モスクで短時間の礼拝を行い、すぐに墓地へと移動します。
そこで土葬されて、男性たちが家へと戻ってくる流れです。
朝に亡くなったとすれば、土葬して家に戻るのは夕方というほどあっという間に進行します。
近所の人が助けてくれる
土葬を急ぐため、モスクでの葬儀は短時間で済まされる分、自宅にはひっきりなしに近所の方や友人、遠方から親族などが訪れます。
24時間ルールのもとで遺族は忙しないですが、近所の方がモロッコの郷土料理であるクスクスを持ち寄ってくれ、食事を済ませることが可能です。
翌日の夜など、少し落ち着いたところで遺族が大量に鶏肉料理などを用意し、近所の方や親戚などに振る舞います。
日本のような香典文化はありませんが、参列者は砂糖の塊や少額の金銭などを遺族に渡すことがあります。
集まる場所がないと、近所の方が食事会場として自宅の部屋を提供してくれるなど、助け合いの文化や風習が根付いているのもモロッコの特徴です。
まとめ
モロッコは、イスラム教のルールに則り、24時間以内に土葬をすべく、モスクでの簡単なミサの後で土葬を済ませます。
自宅に多くの人が集まりますが、近所の方が食事を用意してくれるなど助け合いの文化が根付いています。
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