長期間にわたって儀式が続くネパールの葬儀

query_builder 2024/07/18
世界の葬儀
著者:花で彩るお葬式 とむらび
ネパールの葬儀事情

ネパールは、世界有数の高い山であるヒマラヤにある地域です。
ネパールというと仏教のイメージを持つ方も多いと思いますが、国民の8割はヒンドゥー教を信仰しています。
そのため、葬儀のスタイルの主流もヒンドゥー教にもとづくものです。

葬儀の服装

ネパールの葬儀は、宗教や民族、地域によっても違いはありますが、ヒンドゥー教の場合、喪の色は白であり、日本のように黒ではありません。
喪主と故人の家族は、頭から靴下に至るまで白ずくめの白装束に身を包みます。
また、男性の親族は髪を剃らなくてはなりません。
一方、女性は普段髪を束ねていても髪をおろす必要があります。
なお、参列者については特別なルールはありません。
家族以外の親族や友人、知人などの参列者は白い服でなくても問題なく、特別な服装のルールや髪型の決まりもありません。

24時間以内に火葬

ヒンドゥー教では、人が亡くなると24時間以内に火葬をするというルールがあります。
そのため、朝や午前中に亡くなると、夕方には火葬されるほどのスピードです。
火葬が行われる場所は、住んでいる地域にもよりますが、多くの人が首都カトマンズにあるネパール最大のヒンドゥー教寺院に併設されたパシュパティナートの野外葬儀場で荼毘に付します。
葬儀場は、聖なる川であるガンジス川へとつながるバグマティ川の河岸に建っているのです。
そのため、まずは遺体を聖なる川の水で浄めてから火葬を行います。
3時間ほどかけて火葬が行われ、遺灰はバグマティ川へ流され、やがて母なるガンジス川へと戻っていくという流れです。
なお、2015年には電気火葬炉が導入されたことで、火葬時間は1時間に短縮でき、費用も抑えられるようになりました。

火葬後の儀式

ヒンドゥー教では、火葬を行って遺灰を川に流した後で、さまざまな儀式が始まります。
地域によって風習に差があるものの、13日間にわたってさまざまな制約のもとで儀式が続いていきます。
喪主や家族はその間、白い装束しか身に着けてはならない、決められた食材のみしか食べてはならない、歌や踊りはしてはならないなどのルールに従わなくてはなりません。
その間、毎日ヒンドゥー教の司祭が故人の自宅を訪れて浄めの儀式が行われます。
司祭が訪れるだけでなく、続々と参列者も訪れます。
朝、昼、晩と訪れる参列者に食事を用意してもてなすのも基本です。
故人や遺族とのつながりや地域のつながりで参列者が多い家庭では、毎日100人分もの食べ物と飲み物を用意するというから大変です。
13日にも及ぶ長い葬儀の期間が終わってからも、遺族は1年間は白い服を着て過ごす、一定の期間は塩などいくつかの決められた食材は食べてはいけないといったルールに縛られるので、日常生活を送るにもかなりの制約に縛られることになります。

まとめ

ネパールは、約8割がヒンドゥー教であり、ヒンドゥー教にもとづく葬儀が行われます。
亡くなると、まず24時間以内に火葬に付され、遺灰は聖なる川へと戻されます。
埋葬が済んだ後で、葬儀の儀式が13日間にわたって行われるのが基本です。

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