昔ながらの風習が残るペルーの葬儀
ペルーは、かつてはインカ帝国で繁栄した歴史を持ち、ナスカの地上絵やマチュピチュなどの遺跡があるなど、インカ文明などの文化や伝統を感じられます。
アンデスの高地に位置するペルーでは、どのような葬儀が行われているのか見ていきましょう。
ペルーの葬儀の特徴
ペルーの約8割はカトリック教徒です。
葬儀の方法は、都市部と山間地域でも異なり、都市部では教会でのミサのみで済ませるケースも増えてきました。
一方、山間地域、日本でいう地方や田舎では、今でも昔ながらの風習が行われているケースが少なくありません。
カトリック教徒であれば、葬儀のメインは教会でミサを行いますが、教会に行く前にお通夜のような集まりが自宅で行われます。
親族や友人、近所の人たちが集まって、2日分の食事をみんなで手作りで料理をします。
近所の人などが集まって、みんなで食事を作って葬儀をする光景は、昭和時代の地方の日本の葬儀に似ているかもしれません。
自宅の一室にご遺体が入れられた棺が置かれ、夜になると神父さんがやってきてお通夜が行われます。
その後、集まった人たちが夜通し語り合うことやお酒を飲みながら過ごします。
もちろん、子どもや高齢者など別室で朝まで眠る方もいますし、仮眠をとってもかまいません。
2日目の流れ
夜通しご遺体の傍で過ごした方も含め、朝から準備が行われます。
2日目の葬儀当日、葬儀のスタートは参列者全員に昼食を振る舞うことです。
近所の人や親族などの手で準備された料理を振る舞い、食事をします。
お昼ご飯が済むと、自宅でお祈りの儀式を行います。
その後、遺族や親族の男性たちが棺を担ぎ、棺の後を参列者たちの葬列が続き、教会へと向かうのが流れです。
教会では1時間ほどかけてミサが行われます。
ミサが終了すると、再び男性陣が棺を担ぎ、今度は葬列が墓地へと向かいます。
墓地へ行く途中も、度々立ち止まってはお祈りを行うのが基本です。
土葬が基本
墓地へ到着し、お墓の前で遺族が参列者に感謝の気持ちを伝えます。
その後、棺を土の中に埋めます。
ペルーでは土葬が主流です。
特に地方の山間部やカトリック教徒は土葬が基本です。
もっとも、都市部では火葬場も作られており、火葬を選択することもできます。
ただし、手続きが厳しく、自然死であるか、事件性はないかが厳しくチェックされます。
ペルーの火葬場は日本に比べて火力が強く、遺骨が残らず、遺灰になってしまうためです。
万が一後から殺人などの可能性が出ても、土葬の場合のように墓を掘り起こして遺体の検証をすることもできません。
そのため、火葬前に事件性の有無を厳しくチェックされます。
まとめ
ペルーの葬儀は親族や友人、近所の人が亡くなった方の自宅に集まり、みんなで協力し合って、2日分の食事の準備が行われます。
ご遺体を囲んで夜通し語り合うなどし、食事を振る舞い、翌日は棺を担いで教会に行き、ミサが行われます。
その後、棺を担いで墓地へ向かい、土葬が行われるのがよくある葬儀の流れです。
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