紅茶の国スリランカの葬儀事情とは
スリランカというと、紅茶やゾウがイメージされる方や仏像や仏教のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、紅茶の国として世界的に有名なスリランカの葬儀事情をご紹介します。
仏教徒の割合
スリランカは仏教国として知られていますが、国民における仏教徒の割合は約7割です。
イギリス領であった時代もあってか、仏教徒に次いでキリスト教徒が1割強ほど存在しています。
続いてヒンドゥー教、イスラム教徒と続く形です。
最も多い仏教の葬儀は、同じ仏教国である日本の仏教式の葬儀と似ているところも多いですが、日本にはない特徴も見られます。
スリランカの葬儀
スリランカの葬儀は、家族や親戚と地域単位で行われるのが一般的で、昭和時代の日本の葬儀文化に似ています。
スリランカの葬儀はマラゲダラと呼ばれますが、同じ仏教国でも、日本人とスリランカの方は死生観が異なります。
日本では、死は悲しく、辛いものであり、多くの人が涙を流して故人との最後の別れを惜しむのがよく見られる光景です。
これに対して、スリランカの人たちは、葬儀は亡くなった方を家族や親しい人たちが来世へとお見送りをする機会と捉えています。
来世への旅立ちを祈り、無事に来世へと迷わずに行けるようにと願いを込めます。
どこか楽し気な雰囲気
日本では、亡くなってから葬儀を終えるまで、誰もがしんみりした雰囲気で慎み深く過ごす印象があります。
これに対してスリランカでは、自宅での葬儀や法要には多くの人が朝から晩まで出入りします。
夜間でも弔問にやってくる方に備え、明かりをともしたままで、家族の誰かしらが寝ないで待機しているケースも少なくありません。
訪れる人をおもてなしするためにたくさんのカレーも用意されています。
さらに、日本とは異なるのは、ご遺体と対面してお別れをした後は、ご遺族や訪れた人たちと一緒にお喋りをすることやトランプやゲームなどをして過ごすことです。
日本では考えられない光景です。
葬儀に振る舞うことが供養につながる
日本では香典文化があり、弔問や葬儀に訪れる人が遺族に金銭や供物を渡しますが、スリランカでは施しの文化が根付いています。
葬儀や法要の席で、家族や親族以外に飲食などを振る舞うことで、故人が来世で幸せに過ごすことができ、良い生まれ変わりができると考えられているためです。
そのため、まったく交流がない近所の人がやってきたとしても、喜んで迎え入れ、飲食を振る舞います。
こうした葬儀が数日間行われます。
寝ずの番をした遺族は、その場にいる限り、また弔問客の対応をしなくてはならなくなるため、明け方になるとほかの遺族と交代をし、近隣の親族宅へ逃げて仮眠を取るといった過ごし方をするのが一般的です。
まとめ
スリランカは、日本と同じ仏教国ですが、宗教観や葬儀のスタイルに違いが見られます。
葬儀は自宅で営まれ、朝夕問わず多くの弔問客が訪れます。
香典を持参する文化はなく、遺族が一方的に訪れる人に飲食を振る舞うことで、故人の来世での幸せと良い生まれ変わりを願うのが一般的です。
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