ツバルの葬儀や香典事情について紹介
ツバル(Tuvalu)は、オセアニアにある国です。
ナヌマンガ島、ニウタオ島、ニウラキタ島、ヴァイツプ島など、計9つの島で構成されています。
温暖化による海面上昇の影響より、将来的に国土の半分が海に沈むとも言われており、国土消滅の危機に直面している国なのです。
今回は、そんなツバルの葬儀についてご紹介していきます。
ツバルの宗教は「キリスト教」
ツバル国内で信仰されている宗教は、キリスト教(プロテスタント)です。
国民の多くがツバル教会に属しています。
そのため、ツバルでの葬儀は、讃美歌を歌ったり、牧師が祈りを捧げたりなどといったキリスト教式で執り行われています。
ツバルの葬儀の流れ
ツバルは、複数の島々で構成される国です。
ここでは、ナヌマンガ島(ナヌマガ島)での葬儀の流れをご紹介していきます。
葬式
人が亡くなると、ご遺体が部族の集会所へ運び、葬式が執り行われます。
ツバルの葬式は、ファーノアノアと呼ばれています。
悲しむや悲しいなどの意味を持つ言葉です。
日本の初七日、葬儀後に行われる仏事や会食などもファーノアノアと呼ばれます。
葬式では、村人が教会の聖歌隊の制服を着用して、讃美歌を歌うのが特徴です。
讃美歌を歌っている間に、弔問客のスピーチ、牧師のお祈りなどが行われます。
香水が入った瓶を持ち、亡くなった人の家族にかけて回ります。
ご遺体を墓場まで運ぶ
一通りの葬儀が終わった後は埋葬です。
ご遺体を車に乗せて墓場へと運びます。
親族や村の人たちも車やバイクなどに乗って墓地まで移動します。
ツバルの埋葬は土葬
ツバルでの埋葬方法は土葬です。
墓穴掘り役が掘った穴の中にご遺体を埋葬するという流れです。
埋葬の際にも讃美歌を歌います。
そして、縄を棺に渡した後、墓穴へゆっくりと降ろしていきます。
椰子の葉や実で小さな家の形を作る
土をかぶせて棺を埋めた後は、サンゴの石で長方形の形を作ります。
そこに、真っ白い砂利を敷き詰めた後、お花を飾ります。
さらに、杭を打ち込んで、家の形を作るのがナヌマンガ島の葬儀の伝統です。
椰子の葉で編み込んだパカウを杭に乗せて屋根を造り、椰子の実のタカタカで飾りつけます。
ツバルの葬儀では香典は必要か?
日本と同様にツバルの葬儀にも香典を渡す習慣があります。
現金、もしくは服の生地などをご遺族に渡します。
ツバルの葬儀に参列する際には、お金やそれに相当するものを用意しておくと良いでしょう。
まとめ
ツバルは、キリスト教徒が多く暮らす国です。
ナヌマンガ島で行われている葬儀はファーノアノアと呼ばれています。
牧師が祈りを捧げたり、讃美歌を歌ったりしながら葬儀が執り行われます。
埋葬方法は土葬です。
穴を掘った後、その中にご遺体を入れた棺を埋めます。
埋葬した場所には、花を手向けたり、椰子の葉や実などで小さな家を造ったりするのが伝統です。
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