バングラデシュではどんな葬儀が行われている?
バングラデシュは東南アジアにあり、主食はお米であることから、日本と同じ仏教国に思われがちです。
ですが、国民の約9割がイスラム教徒であるため、葬儀もイスラム教の教えにもとづいて行われるのが基本です。
どのような葬儀スタイルなのか見ていきましょう。
バングラデシュの方の暮らし
バングラデシュは、国教もイスラム教で、国民の約9割がイスラム教、1割近くがヒンドゥー教で、仏教徒の割合は1%もありません。
1日5回メッカに向かって礼拝をする生活を送り、金曜日にはモスクに行きます。
もっとも、バングラデシュは東南アジアに位置し、中東のイスラム圏から離れていることもあってか、厳しい戒律に従う中東のイスラム教徒に比べると緩やかと言われています。
バングラデシュのイスラム教徒は、教義の解釈が緩めであることや中には熱心にお祈りをしない方もいるのが実際のところです。
イスラム教徒の女性は、体のラインが出ないよう、ヒジャブやブルカといった伝統的な衣装を着ることが推奨されていますが、バングラデシュでは伝統的な衣装を着る女性が減ってきており、近隣のインドに習いワンピースにスカーフといったスタイルの女性が増えてきました。
必ずしも戒律を厳格に貫き通すわけではないので、バングラデシュのイスラム教徒は穏健派ムスリムと呼ばれることもあります。
イスラム教の葬儀
イスラム教では、人が亡くなったら24時間以内に埋葬をすること、最後の審判を受ける必要があるため、火葬はせず土葬を行うことといった教義があります。
そのため、イスラム教徒が亡くなった場合、まずは埋葬が行われます。
日本のように通夜と告別式を2日もかけて行うことや火葬場の予約が取れないと通夜までご遺体を安置するといったことは行われません。
急いで土葬をする必要があるので、葬儀は後回しになります。
イスラム教では葬儀にあたって、ご遺体が目の前にある必要はなく、ご遺体がない場所、通常モスクで葬儀礼拝が執り行われます。
イスラム教の厳格なルールに従えば、故人の家族であれば、女性でも参列はできるものの、基本的にモスクで行われる葬儀に参列できるのは男性だけで、女性は故人の自宅で弔いを行うのが一般的です。
葬儀後の儀式
葬儀が終わってからも、日本の法要のような儀式が行われます。
葬儀の4日後にはKulkhaniと呼ばれる祭礼が開催されます。
イスラムの僧侶と聖職者と親族、葬儀を手伝ってくれた方すべてを招待するのが一般的です。
さらに、40日後にはChollishaという儀式が行われます。
この際は、僧侶や親族をはじめ、友人や近所の人などが招かれて、故人への祈りが捧げられます。
いずれの儀式でも参列者には飲食が振る舞われますが、その規模はご家庭の事情などによって差があるケースも少なくありません。
盛大に行うケースでは、貸しホールに多くの人が集まり、豆や魚のカレーをはじめとするバングラデシュの料理が振る舞われます。
まとめ
バングラデシュはイスラム教徒が9割を占めています。
イスラム教では、24時間以内に土葬を行い、その後に葬儀が行われます。
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