葬儀が終り、位牌・骨壺・遺影写真を自宅で祀る飾り。
忌明けまでの四十九日間まで使います。
※川崎市・横浜市では四十九日法要と一緒に納骨をするのが一般的です。
葬儀が終り、位牌・骨壺・遺影写真を自宅で祀る飾り。
忌明けまでの四十九日間まで使います。
※川崎市・横浜市では四十九日法要と一緒に納骨をするのが一般的です。
故人が写っている写真のこと。
生前の故人らしい写真を選ばれることが多いです。
※近年では、写真の背景や着ている服装を変更することもできます。
故人の骨のことを指します。
戒名の最期に付けられるのが位号です。俗名でいう「様」にあたる部分
「居士・大姉」などがあり、性別・年齢・功徳報恩・社会功績などにより異なります。
一膳飯とは、故人が生前愛用していた茶碗にご飯を丸く盛り、故人のお箸をご飯の真ん中に立てたもの。
故人の枕元にお供えするものの一つです。
この世で最期の食事の意味が込められています。
一社造りとは、自宅や事務所など、神様を祀っている代表的な神棚造り一つで扉が一つが特徴です。
前に天照皇大神宮を祀り、後ろに氏神様・崇敬神社を重ねて祀るのが一般的です。
※明るく静かな場合に祀るのが好まれ、高い所に設置する。
一周忌とはご逝去された翌年の祥月命日のことを指し、一周忌法要は年忌法要の中でもとても重要とされています。
※葬儀後の四十九日法要が終わると、あっという間に一周法要になりますので、事前準備をしましょう。
五七日忌とは、故人が亡くなってから35日目の忌明けのことで、この日に法要を営む地域もありこの法要のことを小練忌(しょうれんき)ともいいます。
忌明けは四十九日が一般的で、川崎市と横浜市も同様です。
位牌とは、故人の戒名・法名・法号と俗名・死亡年月日・享年を記した仏具(木の札)の事です。
お通夜・葬儀・告別式で際に祀られている白木の位牌は、四十九日の間までの仮の位牌となります。
忌明けの四十九日までに、漆塗りの本位牌を用意しなくてはなりません。
四十九日法要で開眼供養を行いで魂が仮位牌から本位牌に移動します。
その後は仏壇にお祀りします。
※本位牌を用いない宗派もあります。
院号とは、戒名・法名の中でも、上位といえるでしょう。
平安~鎌倉時代まで、『天皇・皇族・将軍家』の戒名として『院号』が用いられていました。いずれは『大名・家臣』に広がり、やがては『武士・民衆』の戒名としても『院号』が広がりました。
現代では、出家していない在家信者にも普及しております。信仰する寺院に対して、『生前に貢献をした人』や『社会に大きな貢献をした人』などが、上位の『院号』戒名をつけるものになりました。
院号を戒名を与えるには、宗派の本山に対して申請を出す必要があり、寺院が本山に対してお金を納めなくてはなりません。
その為、お布施が多くなるケースがあるので、生前か葬儀の前に寺院に相談するのがよいでしょう。
引導とは、先に立ち導くことをいいますが、仏教用語では『死者を浄土へ導き入れる』儀式です。
葬儀の引導の仕方は、宗派によって異なります。
葬儀を行う僧侶は棺の前で、仏教の教えである『諸行無常』の理と『仏の救いに必ずあずかること』を説いて、この世との縁を死者に切らせることを『引導をわたす』という。
『この世と死者の縁を切らせる』ことから、『つながりをあきらめさせる』や『相手との縁を切る』などを『引導を渡す』と俗に言うようになった。
諸行無常:人生のすべてのことは必ず変化する
氏神さまとは、鎮座する地域を守る神様
氏神さまを祀る神社を氏神社といい、鎮座した周辺で生活する人々を氏子といいます
※生まれた土地の神を産土神(ウブスナガミ)ともいいます
氏子とは、氏神さまが鎮座する地域に住み、その氏神さまを信仰する人たちを氏子といいます。
遠い古代では、氏神さまを信仰していた『氏続』を『氏人』といいました。
中世以降頃には、『氏人』が氏子といわれるようになり、氏子は氏神様と共に生活し、お祭りに参加するようになりました。
現代では、神社の総代を氏子として神々を信仰をしています。
宇宙葬とは、故人の遺骨や遺灰の一部を専用カプセルに納めて、ロケットにカプセルを載せて宇宙空間に打ち上げる、散骨弔い方法の一つ
宇宙空間といわれるカーマン・ラインを越えるまで、ロケットを打ち上げます。
※遺骨をバルーンに乗せて飛ばす方法もあるが宇宙葬ではない。
海の幸とは、神道の葬儀で祭壇にお供えする物
神式の一般的なお供え物は、榊・海の幸・山の幸・乾物・米・塩・酒・卵などをお供えします。
盂蘭盆会とは『お盆』の正式な名称で[うらぼんえ]と読みます。ご先祖様の魂や霊を迎え火や提灯などで自宅に迎えて、供養行事のことです。
盂蘭盆会は『盂蘭盆』や『盆供』とも言われます。
インドのサンスクリット語の「ウラバンナ(逆さ吊り)」ペルシャ語の「ウラヴァン(霊魂)」からきた言葉とも言われる
永代供養とは、ご家族の理由でお墓参りが難しい家族に代わって、寺院や納骨堂が永年に渡って供養や維持管理をしてくれる埋葬方法
※永代供養には期限が設けられていることが多く、期間を過ぎるとご遺骨は合祀されることを気を付けましょう。
永代供養墓とは、墓地・霊園がご遺族に代わり管理から供養まで行なうお墓のことです。川崎市や横浜市では、核家族から少子化・独身などの理由から、『墓を継承者がいない』ことや『子孫の負担になりたくない』という考え方を持つ人に人気のお墓です。
本来のお墓とは、葬儀後のご遺骨は先祖代々のお墓に納骨し、子孫が墓守をするのが一般的でしたが供養方法は多様化し、墓を持たない納骨堂など人気傾向です。
※永代供養墓は、永続的に管理と供養が行われるので、亡くなった後も心配がありません。永代供養墓は、期限を設けているケースが多く、期間が過ぎると合祀されることがほとんどです。
エンバーミングとは、生前の姿ように整える処置のことで、ご遺体に殺菌消毒に防腐や修復をして綺麗にお化粧で整えます
日本のエンバーミングを行うのには専門資格を持った『エンバーバー』といいます。ご遺体の血液・体液を排出して防腐剤・保全液を体内に注入して腐敗を防ぎます。
エンバーミングの目的は、ご遺体の損傷修復や清潔に葬儀まで安置するために行われます。特に事故で損傷がある場合や、入院生活で表情がやつれてしまった場合でもエンバーミングで、生前の姿のように戻すことができます。
地域によって異なりますが、新盆7月・旧盆8月のお盆の終わり16日に、自宅に迎え入れたご先祖様の魂や霊があの世へと迷わずに帰れるように、玄関先や庭で焚かれる火のこと
※送り火として有名なのが、奈良の高円山大文字・京都の五山送り火など
お車代とは、葬儀を行うのに公営斎場など式場を利用する際は、信仰する僧侶に足を運んで頂きますが、葬儀式場などに僧侶が出向いて下さったことへの感謝の気持ちがお車代と言われています。現代風に言えば交通費と考えると、よいでしょう。
通夜や葬儀・告別式の儀式を執り行う僧侶に対しての感謝のきもちがお布施であり、感謝の気持ちの種類が異なりますので。お布施とお車代は別に包むのがマナーです。
〇僧侶から送迎をお願いされた場合は不要
寺院から葬儀会場までご遺族が送迎する場合は、お車代は必要ありません。また、タクシーをお願いされた場合は、タクシー会社に費用を支払います。この場合もお車代は不要となります。
〇寺院でのお通夜や葬儀・告別式も、移動がありませんので、お車代は不要です。
〇お車代の相場は5,000円~10,000円程度が目安です。
御膳料とは、葬儀・告別式に行われる精進落としのお斎の席に僧侶が参加できない場合に、おもてなしができなかった代わりに渡すお礼の気持ちのことです。
僧侶が会食に参加できる場合には、御膳料は不要です。
〇通夜や葬儀・告別式で儀式を執り行う僧侶に対しての感謝の気持ちがお布施であり、感謝の気持ちが異なりますので、お布施と御膳料・お車代は別に包むのがマナーとなります。。
〇御膳料の相場は5,000円~1万円程度が目安です。
お斎とは、葬儀の後に行われる会食のことですが、地域によっては葬儀当日の朝に故人と最後の食事を一緒に取る、また他のでは、出棺前に振舞う食事のことを『出立ちの膳』といわれ、『出立ちの膳』をお斎とする地域もあります。お通夜の振る舞いや精進落としもお清めといい、お斎に含まれます。
『おとき』と一般的に読みますが、地域によっては『おとぎ』読むところもあります。お斎は、施主から僧侶・会葬者への感謝の気持ちを表す食事の席で、思い出話で故人を偲ぶ時間となります。お斎は葬儀式場や料亭・レストランで行われます。かつては自宅でもお斎が振舞われ、精進料理が定番の食事でした。時代の流れでお斎は変化し、現在は懐石料理や洋風料理・仕出し弁当が主流です。
お布施とは、葬儀・法要の読経をお願いした僧侶への謝礼金のことを指します。葬儀斎場で僧侶が読経して、亡くなられた故人様へ戒名を与えます。その感謝の気持ちで僧侶に渡す金銭がお布施となります。
※寺院以外の葬儀会場で葬儀を行う場合は、別にお車代包みます
※僧侶がおもてなし料理を食べられない場合は、別に御膳料を包みます
お盆とは、『盂蘭盆会』または『盂蘭盆』が正式名称で語源は、サンスクリット語とされ『ウランバーナ』とは『逆さ吊りに下げられた苦しみ』という意味です。
盂蘭盆会は、お釈迦様の弟子の目連尊者が、亡き母を餓鬼道から救う話とされています。
目連尊者を母が溺愛しすぎるあまり、周りの不幸に関心が無かったことが原因で、餓鬼道に落ちます。
落ちた母は逆さ吊りにされて、飲むもの食べるものが火になり渇きと飢えに苦しみます。目連尊者は神通力をもっており、苦しむ母を目にして相談をお釈迦様にしたところ、『7月15日に修行を終えた僧侶達を招き、供えものを奉げて供養するとよい』と教えを受けます。
お釈迦様に従い目連尊者が供養したところ、行なった功徳によって母は極楽往生を遂げたといわれています。
仏教で取入れた風習ですが、日本では古来から夏期には祖霊を祀る風習があったといわれています。風習と仏教の教えが混ざり合い、日本のお盆は、家族全員が集まり、先祖や故人を供養する仏事行事が定着しております。
音楽葬とは、音楽や演奏で儀式を進める葬儀スタイルです。
生前に故人が好んで聴いた音楽を、CDや生の演奏を流しながらお別れができます。
従来の仏式の葬儀スタイルにとらわれない『自由葬』といわれるスタイルの一つです。また、音楽葬は一般葬や大型葬・お別れの会など、規模が大きい葬儀でも音楽葬スタイルが組込まれるケースもあります。
自由な葬儀なので、音楽を流している間は決まった形式はないので、やりたい事などを葬儀社と相談しましょう。
一般的なのは献花や焼香をしたり、故人との思い出話をご歓談頂くなど、自由に内容を決めて頂く事ができます。
回忌とは、故人の祥月命日が近づくと三回忌・七回忌など、年忌法要に関心が高まります。仏教の供養では、回忌は故人を偲ぶ大切な行事となります。
年忌法要とは、故人が亡くなった祥月命日に行う供養儀式です。親族が集まり、信仰する僧侶が読経にお墓参りで故人を偲びます。三回忌・七回忌など、決まった年数で開催します。
※年忌法要は地域や寺院の考えによって異なります。
一般的に七回忌を区切りとして、それ以降は小規模にすることもあれば、三十三回忌まで各年忌法要を行うご家族もあることでしょう。
開眼供養とは、お墓を新しく建てたり、新しく仏壇や位牌を購入した場合に行われる法要のこと
開眼とは、新作の仏像や仏画に最後に目を入れて、仏の魂を迎え入れることをいいます。仏壇や位牌も購入したときは魂が入っていないので、開眼供養で故人の魂が宿るといわれています。ですから、開眼供養は『魂入れ』や『入魂式』といわれています。
開眼供養の機会
・お墓に納骨
・新しいお墓
・新しい仏壇
・新しい位牌
改葬とは、お墓の引越しのことを指します。今あるお墓を移すこともできれば、引越し先に新しいお墓を建てて納骨することもできます。
2000年から会葬は増加傾向で、年に8万件もここ数年会葬が行われています。ライフスタイルの変化により、家族の先祖への供養やお墓への対する考え方が時代の流れと共に変化していることも改葬が増えている理由でしょう。
会葬礼状とは、通夜や葬儀・告別式に参列して下さった方へ渡すお礼状を会葬礼状といいます。
亡くなった故人へ、偲びに来て下さった方に感謝を伝えるのが目的です。
一般的には文章形式で制作するもので、葬儀ではカードで渡します。
〇香典返しと同じと解釈されますが、違いがあります。
・会葬礼状は忌明け前
・御礼状は忌明け後
※御礼状は香典返しに添えて渡します。
※会葬礼状は香典は関係なく参列者に渡すことがマナーです。
〇会葬礼状を渡すタイミング
葬儀当日に会葬礼状を参列者に渡すことが常識です。
神式の葬儀では、死者の穢れが付着する考え方があるので、会葬礼状に塩を付けて葬儀当日に渡すことがマナーです。
仏式で葬儀を行うことが多い現代では、必ず塩を付ける必要はありません。しかし、参列者に当日中に会葬礼状を渡すことがマナーです。
最近では帰りに会葬礼状を渡すケースが多いようです。
参列者が葬儀に時間を割いてくれた御礼を伝える意味があるので、帰りに会葬礼状を渡すのもよいでしょう。
戒名とは、仏弟子と出家した証として与えられます。実は、戒名は亡くなった故人に付けると解釈されてますが、生前に与えられるのが本来の流れです。
本来は、出家者に戒名を与えられてましたが、出家されていない方も迷わず極楽浄土に行けるように、俗名ではなく戒名を与える風習が続いています。
戒名とは、本来は菩提寺の住職から授かります。他の僧侶による戒名は、お墓のある菩提寺から拒否されることもしばしば。戒名は、葬儀や年忌法要にお経で読み上げられたり、位牌や墓石は戒名が刻まれます。
〇戒名の理由
仏式の葬儀は、戒名が必要です。仏教の葬儀は、戒名で読経をすることで『極楽浄土に導かれる』と考えられています。
葬儀後の納骨を行うには、菩提寺に相談し従うことが大切です。
仏弟子となった証を日蓮宗では「法号」、真宗は「法名」と呼びます。
その家のご先祖様の戒名(法名)や俗名、没年月日、没年齢などが記された帳面のこと
浄土真宗は位牌を作らず、過去帳をお仏壇に供えることが本式とされている。
浄土真宗の教えに基づき、故人は現世にとどまることなくすぐに浄土で仏となると考えられているため
火葬とは、亡くなったご遺体を火葬炉で焼却すること。棺にご遺体を納めて火葬場の火葬炉で焼却して、ご遺骨を骨壺にご遺族で収骨します。葬儀として火葬が組み込まれており、日本ではご遺体は火葬で葬るのが一般的です。
火葬以外にも葬送方法は様々あり、国によっては土葬・風葬・鳥葬といった送り方があります。地域で宗教や文化が異なり、葬儀や見送り方の違いなどがあります。
日本の火葬を行う意味とは?日本で火葬一般的になったのか?
・火葬になった理由
日本も土葬が元々は主流で、火葬に変りはじめたのは近代化されてからです。古くから火葬がお行われていましたが、身分が高い方が中心で、一般庶民は弔うのは土葬でした。
火葬は明治時代から一般的に行われるようになりました。火葬禁止令が一時発令されたがすぐに廃止され、明治30年に『伝染病予防法』で都市部の土葬が禁じられたことで火葬炉を作り、ご遺体を火葬する事で衛生面や埋葬する土地の問題を解決し火葬文化へ変っていきました。
・日本の火葬率は99.9%
国や宗教・文化によってご遺体の埋葬方法が異なり、欧米は土葬が今でも多いそうです。日本では火葬を99.9%以上行ないます。
日本でも土葬を法律では認められていますが、土葬を条例で禁止されている自治体が多く、条例を制定していない場合でも土葬の許可は下りにくいと言われています。
※日本の国土が小さい為、土地が有効利用できる火葬が一般的になったといえるでしょう。衛生面でも安全で、火葬が終わった後はご遺族でお骨上げの儀式が二人一組で行われ、ご遺骨を骨壺に納めます。
火葬許可証とは、亡くなった故人の遺体を火葬の許可を市区町村の役場で提出して交付される書類です。
日本の法律で、火葬が義務付けられているわけではなく、土葬も認められています。ただ、近年では9.9割以上が火葬になっています。
死亡を知った日から、7日以内に死亡届を提出しなくてはなりませんが、火葬の期限は定められていませんが、葬儀後に火葬する流れが一般的です。火葬許可申請書は死亡届と一緒に役所に提出します。
※注意:死後24時間経過後でないと火葬できないことが、法律で定められています。
・火葬許可証発行申請の流れ
市区町村の役場窓口で死亡届と火葬許可申請書を合わせて手続きを行います。火葬許可の申請書には、故人の本籍地・現住所・火葬予定の火葬場など記入します。
不備がなければ、火葬許可証が発行されますので受け取り、紛失しないように火葬日まで保管しましょう。
※基本的に葬儀業者が代行する場合が多いので確認しましょう。
火葬場とは、亡くなった故人のご遺体を火葬する斎場施設です。
日本の火葬率は99,9%で世界と比べても、稀に見る火葬大国です。世界では土葬がまだ多いのです。
日本で火葬が普及したのは、衛生面と土地不足を火葬で解消しました。
世界で火葬が注目される理由は、火葬が衛生的で合理的だからです。
火葬場は自治体が運営しており 市区町村の火葬場を利用するが一般的です。
民間企業が火葬場を運営している場合もあり、江戸時代に火葬場を寺院が運営していたものが明治以降には企業運営に変りました。
東京都の6つの火葬場を運営する東京博善は、その最たる例といえるでしょう。
火葬場を利用方法
火葬場の利用は葬祭業者が行ないます。
葬儀社を利用せずにご家族で火葬を申し込むこともできる火葬場もありますが、自治体によって対応が異なりますので確認しましょう。
※川崎市と横浜市の火葬場は、一般の方は予約が行えません。
火葬場の費用
火葬場の料金は公営と民営の火葬場で大きく料金が異なります。
公営の場合、火葬料金は無料〜1万円程度
川崎市の火葬料金は6.750円 12歳以上
横浜市の火葬料金は12.000円 10歳以上
火葬料金は自治体によって異なりますが、火葬そのものは市民への行政サービスですので、民営のように高くはありません。
※火葬料が無料の自治体もあります。
東京都の民営、火葬場の場合
東京博善の火葬料金は90.000円(2024年8月現在)
戸田葬祭場の火葬料金は80.000円(2024年8月現在)
東京都の公営、火葬場の場合
瑞江葬儀所の火葬料金は59.600円
臨海斎場の火葬料金は44.000円
形見分けとは故人が愛用していた、または思い出の品を『形見分け』と言います。
※物を通して故人を偲ぶ事ができます。
・故人が日常生活で愛用していた品物
故人が身に付けていた時計や眼鏡などのの愛用品は、ご遺族や親族に形見分けとして引き継ぐケースが多いです。
・故人が愛用していた衣服
衣服は故人が着ていたものであり、故人を身近に感じられることができます。
・故人の趣味
趣味のコレクションも形見分けが行なえます。共通の趣味や価値観を持つ友人などに引き継ぐと良いでしょう。
※コレクションは価値がある物もありますので、慎重に検討しましょう。
故人の使用していた仏具基礎控除として差し引かれ、残額に応じた税率を残額と掛けて算出されます。故人との関係や受け取る側の年齢によっても税率が異なります。
資産価値があると見なされる可能性のあるものは以下のとおりです。
●形見分けのマナー
マナーを守って故人が残した遺品を渡さないと、『形見分け』が残念な結果になる恐れがあります。簡単に形見分けのマナーをご紹介します。
・渡す品物はキレイにする
形見分けの品物が汚れていると受取り側は複雑な気持ちになるでしょう。ご遺族以外の友人などへ贈る場合は気を配りましょう。
※衣服はクリーニングに出す。時計などは故障がないか確認しましょう。形見分けの品物はキレイにしてから渡すのがマナーとなります。
・包んで渡す
形見分けは、そのまま渡してもマナー違反ではありません。包んで渡したい場合は、半紙などで包んでお渡しましょう。
※形見分けは、品物で故人を偲ぶ事ができる供養の1つです。形見分けでトラブルがおきないように、ご家族で話し合いながら形見分けを行なうことをおすすめします。
上座・下座は、お客様や目上の相手に敬意やおもてなし考え方のひとつです。『上座』は、お客様や目上の人が座る席で、『下座』はおもてなしする側の人が座る席です。
室内では、入口やドアから一番奥の場所が上座、ドアや入口に近い場所が下座です。
・上座・下座の起源
日本家屋の『床の間』が関係していると言われており、床より一段高くある床の間は、神聖な場所で仏具や仏画をかけています。その為、部屋の奥に造り、客人や目上の方を床の間近くに座っていたようです。出入り口に付近は人や物の出入りが多く、落ち着いた場所ではありません。ここから、目上の方やお客様にくつろいで戴くために、落ち着ける『入口から離れたところ』を上座といわれるようになったそうです。
神棚とは、神社をコンパクトに摸した宮形の中に神宮大麻・氏神札・崇敬神社の神札を入れるもので、これを札宮といい、神棚と呼ぶ。
神棚は生活範囲より上に板棚を取付け、神棚として宮形を据えます。
荒神や稲荷などの異なる神を祀る場合、神宮大麻の神棚とは別に神棚を設けることがある。荒神は台所の奥の壁に祀られることが多い。商家では向って左に恵比寿、向って右に大黒を神棚に祀り、破魔矢、熊手、だるまなどの縁起物を飾る棚は『縁起棚』ともいう。
神棚封じとは、『死』の穢れを神様に近づけないように半紙や白い紙で封じます。神道の考えでは神様は穢れを嫌うので、穢れを近づけてはいけません。
家族が亡くなると忌中になりますので、神社の参拝を自粛します。神社を小さく摸している神棚も穢れから避けるために、神棚封じを行います。
神棚封じと穢れ
穢れとは、イメージがよくない言葉です。
故人が穢れるのではなく、『死』が穢れそのものと神道では考えられています。
穢れは、『気枯れ』ともいい、気が枯れる意味があり、気は、ケは元気や活力・生命力・エネルギ―という意味があります。
生活の中でも、『気が枯れる』ということはあります。お祀りのお祭りでは、生活を中で少しずつ『枯れた気』を、ハレで楽しく意味があるといわれます。生きる活力の源という考え方です。
『死』は、命が完全に枯れきったということです。
神道の葬儀、神葬祭を行うことで、死の不幸を祓い清め、不幸がない世界に戻すという意味があります。
家族を亡くして落ち込んでいるときも、『気の枯れた』状態ということになります。このような場合には、神様との距離を一度置いて、自身の落ち着いて正常になってから、神棚にお参りするべきなので、神棚を封じるという考え方です。
・神棚封じを行う時期
家族が亡くなって忌中になったときに神棚を封じます。
現代では、50日までを忌中とすることが多いようです。
忌中、忌明けの考え方は、信仰している宗教にによって大きく異なります。
神道は50日
仏教は四十九日
仮通夜とは、お亡くなりになった当日に、故人様とご家族の静かに共に過ごす夜を仮通夜といいます。仮通夜は、ご家族や近親者で行い親族以外は参列しないので、儀式も必要ありません。仮通夜は近親者で集まり、ゆっくりと故人様と過ごす時間とされています。
・本通夜との違い
仮通夜は、お亡くなりになった日の夜に行います。本通夜は葬儀・告別式の前日の夜に行います。
仮通夜は、ご親族のみで故人様とのお別れを悼みます。本通夜では近親者以外の参列者や僧侶を呼んで、信仰する宗教儀式を行いますので、ご遺族に喪主は挨拶などで大変忙しい通夜になります。
ご親族がゆっくり過ごせるのは仮通夜で、故人様との『最期の時間』であり、本通夜は参列者を招待した『葬儀前の最期の夜』になります。
・近年は仮通夜を行わない
ご遺体を病院から安置施設に搬送する流れが多いです。安置施設に預けると、ご家族が故人様と共に夜を過ごす機会が難しいため、仮通夜を行わないで通夜の流れになります。また、通夜を行わない、葬儀・告別式だけを行う『一日葬』を選択されるご家族も増えているので、仮通夜は減少傾向といえるでしょう。
また、家族のみで行う家族葬の需要が高まっているのも影響しているといえます。
棺掛けとは、葬儀で棺に掛ける布のことをいいます。神道では白い布で棺を覆い、仏教は袈裟を掛けるのが棺掛けといいます。現代の葬儀は多様化されており、袈裟の代用として装飾された布を使うケースもあります。
・棺掛けの意味
神道仏教など宗教を問わず、葬儀では棺掛けが施されるのが一般的といえるでしょう。仏教なら僧侶が着ている七条袈裟を神道は白布を棺に掛けます。神道では、死は穢れとされておりご遺体を祓い清めるのに白布で覆うとされています。ご遺体に白い着物を着せて、守り刀を胸に置くのも理由は一緒です。
仏教で袈裟を棺に掛けるのは、葬儀を行い故人が出家し、仏の弟子になると考えられています。かつては本当にご遺体の頭を剃って納棺していました。
仏教・神道のいずれの宗教においても、棺に棺掛けをするのは、『故人様が安らかに眠れるように』と思いで行われています。
・現代の棺掛け
葬儀が多様化されている現代では、故人が出家するという棺掛けの意味が薄まっています。七条袈裟は厚く重い布なので、棺に掛けるときらびやかな袈裟が美しく装飾的な意味が強くなっています。また、葬儀にあまり宗教色を出さない儀式が増えています。。
そのため、袈裟ではない装飾布が棺掛けとして掛けられるようになってきました。
・七条袈裟
僧侶が着る袈裟は種類が沢山あります。なかでも棺掛けに使う七条袈裟は、葬儀などで着る僧侶の礼装となります。袈裟はつなぐ横被の数で、5つつなぐと五条袈裟、7つつなぐと七条袈裟です。
また、七条袈裟は修多羅の組紐が一緒になっています。袈裟を留めるのに修多羅を使いますが、棺掛けでは、修多羅を添えて置かれます。宗派や僧位で修多羅の色分けされるケースもありますが、葬儀の棺掛けでは色は気にしなくて大丈夫です。
・装飾棺と棺掛け
袈裟を掛ける棺は、シンプルなものが一般的です。これは、棺と装飾と袈裟がぶつからないためです。現代では、棺に装飾が施されて棺掛けを省く葬儀が増えています。
装飾棺には、煌びやかな布を貼ったものも多くあります。木製の棺のなかには、彫刻が施された高価な棺もあります。また、棺のカタチが山型棺やアール棺など特殊な形状の棺もあります。
こういった装飾棺は、棺掛けは使用せずに修多羅程度でとどめます。棺の全体が装飾されているので見栄えは良いですが、故人を棺掛けを施して、見送る教えからは外れてしまいます。
合掌とは、葬儀や法事・法要で数珠を手に持って合掌を行います。
合掌は、左右両手の手のひらを合わせ拝む所作のことで、仏様を拝む礼法ともいわれています。
両手を合わせることで『仏の世界とこの世が一体』となり、成仏を願う思いを表しています。
合掌はアジア諸国で日常的に使われており、『あなたの事を大切におもっている』と敬意を相手に伝えるために合掌をすることもあり、日常から葬儀からまで幅広く使われています。
●合掌の由来
仏教が生まれたインドが合掌発祥地です。
後に日本に仏教を通して伝わります。。
仏教では、右手が仏の世界で、左手がこの世としており、両手を合わせると『仏様の世界とこの世が一体』になり、成仏を願う思いを表しています。
。
●日本の生活における合掌
合掌は、葬儀の際に司会からよく聞きますが、生活の中でも多く使っています。
・食事の前に『いただきます』といい、前にある食事に対して合掌しますが、食事となった命に祈り『敬意』に『感謝』を伝え、『ありがたくいただきます』という思いを込めて合掌しています。
・お詫びの『ゴメンナサイ』合掌して許してもらう。、
・お願い事の『お願い』要求をお願いする。
以上の点のような風潮が残っています。
●葬儀での合掌
日本の葬儀は、仏教の儀式ですので合掌は宗教的な意味があります。
仏の世界を表す右手と、この世を表す左手を合わせることで成仏を願います。
合掌の意味を知り、葬儀の際に焼香・合掌で、故人に生前お世話になった感謝を伝え、お別れの挨拶できるのが葬儀での合掌となります。
お通夜や葬儀・告別式以外でも日常生活で使われておりますが、葬儀では仏様に成仏が叶うようにお願いする意味も込められています。
亡くなられてから49日間を『忌中』といい、忌明けは、最終日の49日目を『忌明け』といいます。忌中期間は故人が冥土の世界を旅をすると共に、閻魔からの判決待ちの期間ともいわれております。
かつては忌中期間は、ご遺族は喪に服すのでお祝い事は自粛され、外出も控えます。忌中期間は『死の穢れ』の考え方で神社への参拝も自粛します。忌明け49日目をもって、ご遺族は日常生活に戻れます。
現代の忌中期間は、本来の風習通りに喪に服すご家庭は減ってきました。令和の忌中期間は祝い事を自粛する程度で問題はありません。
忌中期間は外出を控えるなど厳しい理由は、故人の死因が判明しない時代の対策いう説があります。
医学が未熟な時代は、伝染病や流行り病などにによる死は、恐ろしいものでした。家族が亡くなると、他人への感染を防ぐ意味で49日間はご遺族は家にこもり、外出を避けていました。この考えで忌中の期間中の習慣になったと考えられています。
仏教の祖、お釈迦様が亡くなられた際、頭を北の方角で横になっていた『頭北面西』といわれている。これは、仏教が北方で定住する考えから『頭北』が生まれた。
日本では、お釈迦様の昔の出来事にちなみ、『死を忌む』ことから北枕を縁起が悪いとされ、死者への極楽往生を祈りご遺体の安置のみ許された。
忌中とは、仏教において亡くなった命日を1日目として、四十九日の法要が行われるまでの期間を忌中といいます。そして、四十九日の法要が終えると忌明けとなります。
神道では、五十日祭を終えるまでの期間が忌中です。その期間は穢れの状態と考えられているため、神社の参拝は自粛するべきと考えられています。また、忌中期間は仏教・神道でも自宅で故人を偲・弔う・祈る期間です。
※お祝いの参加・新年のお祝いなどは自粛するのがならわしになりました。
現代は、ご家族が亡くなられた場合でも外出を控える習わしはありません。しかし、お祝いの参加や神社への参拝は風習通り避ける方が好ましいでしょう。
忌中札・忌中紙とは、家族が亡くなった場合に自宅の玄関に掲示する紙のこと。かつては、よく見かけましたが、今では見かけなくなったと思う方がほとんどかもしれません。しかし、地域では忌中札を貼る文化が残っているところもあります。
・忌中札の書き方
忌中札は、半紙の真中に『忌中』と書いて、周りを黒枠で太く囲みます。もともとは、すだれを裏に忌中札を貼り付けていました。現代では、玄関の壁や聞に貼り付けたり、黒の額縁で掲げることも多くなりました。
・なぜ忌中札を掲げるのか?意味と理由
かつては死が穢れと神道では考えられており、他人に死の穢れを移さないようにと考えられていました。そこで、家族が亡くなったことを知らせることが目的で、玄関に忌中札を掲げるようになりました。
危篤とは、ケガや病気の回復する見込みが薄く、担当医師が命の危険が迫っていると判断した状態のこと。具体的な状態は、病気で入院患者の病状が悪るくなり、医師が手を施しても回復する見込みが薄い場合や、交通事故で命が危ない状態なども該当します。危篤の状態だからといって、すぐに亡くなることはありません。小康を保つケースもありますし、危篤であると医師が判断されてからも回復することもあります。
治療中の病院で対応は違いますが、患者と同じ部屋で泊まったり、付近のホテルや宿に泊まり、臨終に立ち会えるように準備をしましょう。
危急時遺言は、生命の危険が迫っている状況で作成される特別方式の遺言です。一般危急時遺言と難船危急時遺言の2種類があります。
以下に詳細を説明します。
①危急時遺言の概要
危急時遺言は、遺言者が生命の危険に直面している場合に作成されます。
通常の遺言方式(自筆証書遺言や公正証書遺言)と比べて要件が緩和されています。
利用されることは少ないですが、緊急時に遺言者の意思を反映する手段として知識として理解しておくと良いでしょう。
②危急時遺言の要件
〇一般危急時遺言:
・遺言者が死亡の危急に迫られていること。
・証人3人以上の立ち会いが必要で、利害関係人は証人になれません。
・遺言者の発言を受けた者が内容を書面化し、遺言者と他の証人に読み聞かせて誤りがないか確認します。
・証人全員が署名と押印をします。
〇難船危急時遺言:
・船舶が遭難し、遺言者が死亡の危急に迫られていること。
・証人2人以上の立ち会いが必要。
・遺言者が口頭で遺言を述べ、記憶した証人が後に書面化します。
・読み聞かせは不要で、証人全員が署名と押印をします。
③危急時遺言の作成流れ
〇危急時遺言を作成する際の一般的な流れは次の通りです。
・危急時遺言の作成。
・家庭裁判所に遺言確認の審判申立。
・家庭裁判所に検認の申立。
・遺言は重要な法的文書ですので、遺言者の意思を適切に反映させるためにも注意深く対応することが大切です。
キリスト教のプロテスタントでは、故人が亡くなってから7日・10日・30日に、教会や自宅で『記念の集い』が行われます。
一年後の命日は『死者記念ミサ』が行われ、その後は、1年後・3年後・7年後の命日に開かれることが多いです。
記念集会では、牧師の説教や祈りを捧げ、故人を偲びます。
供花とは、『きょうか』または『くげ』と読み、亡くなった方に供える花のこと。供花には故人を慰めるのと、祀る祭壇の両脇を飾る意味があり、葬儀の際は、喪主・親族一同・子供一同などと札に書かれ花祭壇の両側に飾られます。
お葬式で供花を手配したい場合は、直接お花屋さんか担当している葬儀社に依頼します。葬儀社にお願いする場合は、葬儀式場に連絡して葬儀会社を確認して、連絡します。
経帷子は、仏教の葬儀において故人を葬る際に着せる死装束です。白い生地で裏地をつけずに一重に仕立て、縫い目の糸はとめません。経帷子にはお題目の「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などを書き、朱印を押します。不空羂索真言経には、「重罪の者もこれを着すれば解脱を得る」とあり、死者が経帷子を身につけることで生前の罪が消え、浄土に往生できるとの信仰が生まれました。経帷子は鎌倉時代頃から真言宗で始まったとされています。また、富山県の芦峅寺では布橋灌頂の際に着ていた白布を女性信者に分け与え、自身で経帷子に仕立てて旅装束としたこともあります。浄土宗の五重伝法儀式でも着用される浄衣も経帷子です。自身が死亡した場合、経帷子は死装束として用いられます。葬送儀礼において重要な役割を果たしていたとされています。
「享年」とは、天から享けた年数を指す言葉で、数え年で計算されます。かつては、出生した瞬間を1歳とし、1月1日の元旦に歳を加算する方法で数えていました。三回忌や七回忌などの法要でも、この数え方が用いられます。本位牌を依頼する際に、年齢を「享年」と「行年」のどちらで表すべきか迷った場合、どちらも正解です。最近では、分かりやすい満年齢を用いることが一般的です
「お清め塩」とは、葬儀に参列した際に身体を清めるために使われる塩のこと。通常、会葬御礼の挨拶状などと一緒に渡され、自宅に入る前に玄関先で身体に振りかけることが一般的です。宗教や地域の風習により使用方法は異なります。
お清め塩の使い方は、帰宅し家の玄関をまたぐ前に使用します。少量を胸、背中、足元の順にかけ、最後に手で払うのが一般的です。現在は足元だけにかけることも増えています。
金仏壇は、全体が黒の漆塗りが施され、内部に金箔が張ってある仏壇です。浄土真宗の家には金仏壇が多く置かれているため、金仏壇は浄土真宗用と思われがちですが、実際には他の宗派でも使用されています。
江戸時代からの歴史を持つ金仏壇の産地は全国各地に広がっています。山形仏壇、新潟・白根仏壇、三条仏壇、長岡仏壇、飯山仏壇、名古屋仏壇、三河仏壇、金沢仏壇、七尾仏壇、彦根仏壇、京仏壇、大阪仏壇、広島仏壇、八女福島仏壇、川辺仏壇の15の産地は経済産業大臣から伝統的工芸品として指定されています。各産地では古くから伝承された独特な形式の金仏壇が作られています。
昔は仏壇も地域性が強く、特定の地域で決まった形式の仏壇を購入することが一般的でしたが、現代では自宅や好みに合った仏壇を求めるお客様が増えています。
金仏壇を仕立てるには、木地師・宮殿師・屋根師・彫刻師・塗り師・呂色師・金箔押師・蒔絵師・彩色師・錺金具師・仕立師・組立師など、多くの職人の手が必要です。産地の職人たちは伝統的な材料と技法を用いて金仏壇を作り上げており、これらは高級仏壇として評価されています。
金仏壇は、実は内部の形状は宗派ごとに異なります。本尊を安置する須弥壇(しゅみだん)上の宮殿(くうでん)の形は、それぞれの宗派の本山の形を模して作られています。金仏壇を選ぶ際には、自身の宗派に合った形状のものを選ぶことが大切です。
特に浄土真宗では金仏壇がよく使われていることで知られていますが、本願寺派(お西)、大谷派(お東)、高田派など、さまざまな派に分かれており、内部の形状も異なります。
行年とは、娑婆で修行を積んだ年数を表す言葉です。娑婆は私たちが生きているこの世を指します。行年も享年と同様に、「故人様が何歳まで生きたか」という意味を持ちます。広義ではほぼ同じ意味であるため、位牌や墓石などで使われる際には、数え年で表記されることが一般的です。
没年は、故人様が亡くなった年を表す言葉です。享年や行年が生きていたときを表すのに対し、没年は亡くなった年を表します。没年は「没年〇〇歳」と書き、年次を記載する場合は「没〇〇年」とするのが一般的です。
どちらを使うべきかに厳密な決まりはありませんが、地域の慣習や寺院の考え方によって使い分けが異なることがあります。一般的には、ご先祖様の位牌や墓石の内容に合わせて表記することが良いでしょう。
釘打ちとは、葬儀が終わり出棺の前に棺に釘を打つ儀式です。
葬儀社が釘を打ち、喪主をはじめご遺族や親族など血縁関係の濃い順に、棺の頭上に打たれている釘を石で軽く2回ずつ軽く打ち込みます。これはかつて、葬送儀礼で運ぶ途中に棺が開かないように釘を打ち、そして死は、穢れとされていたので封じ込める意味もありました。
釘打ちで使用する石には『三途の川、河原の石』を意味し、『死霊の霊力』を封じることができ、無事に故人様が三途の川を渡りきり極楽浄土に着けるようにと祈り願いが込めれれています。
ご遺族は、釘打ちの儀式を行うことで区切りをつける意味も含みます。
近年の棺は精度よいので釘打ちは不要ですが、儀式として釘打ちをする地域もあります。
※現代では、釘打ちの儀式を省略している葬儀社が多いです。
鯨幕とは、別の名は『蘇幕』ともいい、お葬式のお通夜や葬儀・告別式の式場内に張られる幕のこと
白と黒の布を交互に縦に縫い合わせ、上下の縁に黒布を縫い付けた幕となります。
鯨幕は弔事だけでなく、冠婚葬祭の行事にも使用されます、
皇室の納采の儀や結婚式に、実際に鯨幕が張られています。
鯨幕の由来
1.鯨は背中が黒くて、腹が白いところからの連想
2.鯨をさばくと、黒い皮の下に白い脂あることからの連想
※昔は、鯨肉が日本人にとって大切な食糧であったため、黒と白=鯨が連想されました。
鯨幕の歴史
鯨幕は、昭和以降から使用されたと言われています。
日本の弔事は、単色の白幕もしくは白青二色の幕が張られていました。
江戸時代頃に、弔事は黒という西欧の文化が入ってくる影響で、弔事に黒が使うようになりました。
日本では、黒色は高貴な色で結婚式や慶事などで張られており、古くから神事でも白黒の鯨幕が使われていました。
現代ではあまり使用されていませんが、平成など白黒の鯨幕が葬式や弔事で利用されるようになったのは、葬儀社が葬儀で装飾として張るようになったのが、きっかけのようです。
本来の鯨幕は慶事や弔事にも使用されるため、現代でも皇室の結婚式や納采の儀などにも、鯨幕が使用されています。
ちなみに、出雲大社の大祭でも鯨幕が使われています。
鯨幕の役割
お葬式で、鯨幕を使うが一般的なイメージかと思います。
自宅葬など、葬儀を行う家の室内に張られます。
役割は、室内を仕切る。見せたくない部分を隠すといった役割もあります。
※鯨幕の使用は、宗派や地域慣習で異なりますので、事前に葬儀社や菩提寺の僧侶に相談すると良いと思います。
朽木幕とは、神道の葬儀で張られる幕で、仏式の葬儀で張られる鯨幕に相当します。
朽木幕は、朽ちはてた木の木目が浮かび上がったような模様から『朽木』と呼ばれています。
白地に紫の模様が施されており、祭壇の後方の壁に飾られます。
神道の葬儀では、ここにしめ縄を飾ることもあります。
※現代でもこの風習が残っています。
供物とは、葬儀で故人様へ弔意を表しご遺族に贈るお供えの品です。
葬儀では祭壇の横などに供物は飾られます。
供物は、葬儀だけでなく法要にも贈る品や、仏様や神様に捧げるものも供物といいます。
供物の基本が、仏教の五供(ごくう)と言われる考え方です。
五供は、『花』『香』『灯明』『水』『飲食』で意味は以下の通りです。
『花』は供花で、清らかな花のような心で仏様と向き合う。
『香』はお線香や抹香で、身も心もを清める。
『灯明』はろうそくの灯りで、心に安らぎを与えてくれる。
『水』はきれいな水で、心が洗われる。
『飲食』は日常の食事と同じものをお供えすることでご先祖様とのつながりを持つ。
※葬儀の供物は宗教や地域によって異なりますが、仏教の場合は果物やラクガン・お菓子・缶詰・線香・ろうそくなどが一般的です。
繰り出し位牌とは、一般的な位牌よりも厚みがあり、上部が開けられる構造になっています。中には10枚程度の木札が収納されており、故人の戒名や没年月日を記入するための木札として使用されます。
供養すべき先祖が増えると、仏壇の中は位牌でいっぱいになりますが、繰り出し位牌を利用することで、コンパクトに整理できます。
木札一枚一枚に、元からある位牌に書かれた先祖の戒名や没年月日を記入すれば、元の位牌は不要となります。
※位牌は、仏教の信仰において故人を供養するために用いられる木製の名札です。
グリーフケアとは、死別を経験した方の心理的や社会的な支援を提供すること。
大切な人を亡くしたことによる感情や行動を否定せず、受け入れることが重要です。
グリーフケアは、悲しみの中でなんとか死を乗り越えようとする人に寄り添い、サポートする役割を果たします。
このケアを通じて、自分と死と死者についての実存的な問いかけをもたらし、前向きに人生を捉えなおすきっかけとなることがあります。
華厳宗は、中国の大乗仏教は二大流派の一つであり、杜順によって創設されました。この宗派は『大方広仏華厳経』略して『華厳経』を所依の経典としています。
華厳宗は、葬礼を行わないことや念仏を重視することなど、特徴的な教義を持っています。また、奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)の由来も華厳宗に関連しています。
この宗派は、南都六宗の一つで、三論宗・法相宗・倶舎宗・律宗・成実宗が含まれます。
東大寺は華厳宗の大本山であり、金光明四天王護国之寺・総国分寺・大華厳寺とも呼ばれています。本尊は『奈良の大仏様』として親しまれている毘盧舎那仏です
仏教において血脈とは、師から弟子へと教えが受け継がれていくことを、体の血管に血が流れるようにたとえた言葉。
教えが途絶えることなく、脈々と受け継がれていく様子を表しています。
献花とは、故人に最後の別れを告げるために捧げるお花のこと。一般的な葬儀における焼香の役割を持ち、ご遺族から順番に親族・参列者で故人を偲び、順番に献花台に1本ずつお花をお供えします。
焼香と同様に献花は葬儀式場に準備されています。献花は、白いカーネーションや菊など大輪のお花が一般的です。
近年では、故人が生前に好きだったお花を献花にすることもあります。
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