副葬品とは 柩に入れられるものと火葬場で禁止されるもの

query_builder 2023/12/07
葬儀の知識
火葬場イラスト

亡くなられた、故人様との最後のお別れに柩に入れられるものや禁止されているものなど、本記事で解説していきます。

副葬品とは

副葬品とは、納棺時に故人とともに柩へ納める品物です。本来は、土葬の際に故人とともに埋葬する品物を指しましたが、現在の火葬を前提とする日本においては、ご遺体とともに火葬する品物として認識されています。


土葬から火葬へ変化したことにより、副葬品は「火葬できるもの」が条件となっています。主に故人の愛用品や好きな食べ物などが選ばれ、残された遺族や友人などが思いを込めて故人に持たせます。


副葬品は必ず納めるべきものではなく、愛用品などを形見として手元に残しておくのも遺族の自由となります。

副葬品の歴史は古い

副葬品の歴史は古く、日本だけでなく海外でも一般的な文化です。エジプトのピラミッドや日本の古墳などから発掘された副葬品は、現在でも展覧会などで目にすることができます。


古代の副葬品の多くは、「死者が死後の世界で使用するため」「故人の復活を願うため」といった理由で埋葬されたといわれています。また、人や動物を模したものは、その人物が所有したものを指し、権力そのものを示すともいわれます。

副葬品によく選ばれるもの

副葬品の条件は、火葬時に影響が出ないものです。ここでは、副葬品としてよく選ばれるものを解説していきます。

葬儀のお別れ花

故人の好きだった花や、生前に故人が育てていた花などがよく選ばれます。

なお、副葬品としてのお花は、納棺時にご遺体のまわりに納める「お別れ花」とは別になります。

食べ物・飲み物

副葬品として非常に多いのが、故人の好物だった食べ物・飲み物です。ただ、意外と注意すべき条件が多いのでよく確認しましょう。


まず、容器は紙製のものに移し替える必要があります。瓶や缶に入っている飲みものは、そのままでは火葬できません。


また、水分が多い果物をそのまま入れると燃焼の妨げになるため、禁止する火葬場もあります。

手紙

副葬品としての手紙には、二種類あります。ひとつは、故人が生前に受け取り、大切にしていた手紙。ふたつめは、遺族や友人が故人に宛てた手紙です。


とくに故人の所有していた手紙などは処分するのも気が引けると、故人とともに火葬することが多いです。

故人の愛用品として、お気に入りの服を選ぶのも一般的です。ただ、綿や絹などの天然素材で燃えるものではないと認められない場合が多いので、注意してください。

故人が読書好きだった場合、本や雑誌もよく選ばれます。ただ、分厚い書籍は燃え残る恐れもあるため、火葬場での確認が必要です。

副葬品にできないもの

副葬品にできないものの判断基準として、「燃やすことで有害、爆発などにつながるもの」「燃焼に時間のかかるもの」「溶けて遺骨に付着してしまうもの」などが挙げられます。以下、具体例を解説していきます。

メガネ、腕時計、指輪など

普段から故人が愛用していたメガネや腕時計、指輪などは、副葬品に選ばれることが非常に多い品です。


しかし、金属やガラスなどは燃えにくく、溶けて遺骨に付着したり、火葬炉を傷つけたりする恐れがあります。こうした品は、火葬後に骨壷に入れて納骨するとよいでしょう。

ゴルフクラブや釣竿

副葬品としてゴルフクラブや釣竿などの趣味の品が選ばれがちですが、スポーツ用品に多く用いられるカーボンは、火葬炉の故障につながるので禁止されています。


木製のものでもサイズによっては燃えにくいため、火葬場での確認が必須となります。

革製品

革製品は長年愛用することの多い品ですが、燃えにくいため、火葬には不向きです。

ビニール、プラスチック

ビニール・プラスチック製品は、有害物質が発生する恐れがあり、火葬場では禁止されています。包装などに使われることが多いので、注意しましょう。

写真

存命中の人が映っている写真を副葬品にすると、故人が連れて行ってしまうという考え方があります。風景写真など、人物が映っていないものを選ぶのが無難です。

お金

かつては「六文銭」といって、三途の川をわたるための硬貨を副葬品とする文化がありました。 しかし、現在はお金を損傷させることは法律によって禁止されていますので、副葬品にすることはできません。

医療器具を装着していた場合は申請が必要

厳密には副葬品ではありませんが、故人が医療器具を装着していた場合は事前に申請が必要です。


とくにペースメーカーは火葬時に爆発するおそれがありますので、必ず葬儀社と火葬場の担当者へ伝えておきましょう。

まとめ

意外と副葬品には制限があり、何が大丈夫なのか迷ってしまうことも多いでしょう。


副葬品について疑問が湧いたら、葬儀社へ相談してみてください。悔いなく故人を送り出すため、一点ずつ火葬に支障がないか確認させていただきます。

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