心付けは、冠婚葬祭の場や格式の高い旅館などで謝意を示すものとして包むお金です。
葬儀においても長らく続いてきた風習で、とくにご高齢の方は現在でも心付けについて気になさることがあります。
しかし近年の葬儀では、ほとんど心付けを包むことはなくなり、むしろお渡しすることで迷惑になってしまうこともあるのです。
心付けとは
心付けとは、お世話になった人への感謝の気持ちとして渡す金銭・品物です。
現在では「チップ」といったほうが馴染みがあるかもしれませんが、日本においても冠婚葬祭の場や格式の高い旅館・飲食店などで用いられる風習です。
ただ、アメリカではチップを前提として労働賃金が低めに設定されており、労働者の権利として定着しているといわれています。
その点で日本の心付けの位置づけは曖昧で、料金に最初から「サービス料」が含まれている場合もあり、どちらかといえば不要な場面のほうが多い風習です。
葬儀業界も長らく心付けの風習が続いていましたが、業界全体で「明朗会計」を進める背景から、心付けを辞退するルールが浸透してきています。
葬儀で心付けは必要か
葬儀における心付けは、近年では必要ないと考えて差し支えないでしょう。
現代のほとんどの葬儀社はセット・プラン料金でサービスを提供しており、業務の一つひとつに対して料金が割り振られています。
例えば、寝台車(霊柩車)の運転手への心付けの相場が書かれているwebサイトがありますが、こうした搬送・送迎の費用は初めからセット・プラン料金に含まれています。長距離の搬送でも、距離に応じた追加費用がきちんと請求されるので、わざわざ心付けを渡す必要はありません。
また、公営の施設(火葬場など)では心付けの受け取り自体が禁止あるいは処罰の対象になるため、心付けがかえって迷惑になることもあるので注意しましょう。
ただ、葬儀は地域によって大きな差がありますので、まだ心付けの風習がある地方においては、その限りではありません。
葬儀の手伝いをしてくれた方への心付け
葬儀を行うにあたり、案内や受付を無償で引き受けてくれた方々に対して、心付けをお渡しする風習があります。
金額は役割(任せた仕事)や喪主との間柄によって、3000円~1万円ほどが相場といわれています。
ただ、心付けは本来、金銭だけでなく品物を贈ってもよいものです。友人や親戚にお金を直接包むのに抵抗を感じるようであれば、香典返しのように品物で謝意を伝えるのもよいでしょう。
僧侶に渡すお金は心付け?
「お礼として渡すもの」という意味では、僧侶へのお布施と心付けは似た意味合いを持ちます。しかし、両者は別のものであり、しっかりと分けて考えておく必要があります。
お布施と心付けは異なるもの
葬儀では僧侶に対して、読経や戒名をいただいたお礼としてお布施をお渡しします。「お礼として渡すもの」という意味では、僧侶へのお布施と心付けは似た意味合いがあるといってよいでしょう。
ただ、心付けは渡す義務のない追加報酬の意味合いであるのに対して、僧侶へのお布施は基本料金にあたります。お布施は必ずお渡しするものですので、混同しないようにしましょう。
※お布施を「サービスの料金」として扱うのは誤りですが、ここではわかりやすく必要性を説明するために「基本料金」と表現しています。
また、お布施は仏教的な意味合いがあるのに対して、心付けはあくまでも風習に過ぎません。
※お布施の意味については「お布施の本来の意味とは なぜ「お気持ちで」と金額が伏せられるのか」で詳しく解説しています。
お車代とお食事代
お布施以外にも僧侶にお渡しするものとして、お車代やお食事代があります。これを僧侶への心付けと呼ぶ場合もあります。
・お車代
僧侶の斎場までの交通費です。
・お食事代
僧侶が精進落としや通夜振る舞いなどの食事を辞退された際、お渡しします。
これらはお布施とは異なる位置づけとなり、とくにお車代は「ご足労いただいたお礼」といった意味合いも含むため、心付けに近しいとものといえるでしょう。
まとめ
葬儀における心付けは、ここ十数年で大きく変わった(減少した)風習のひとつです。ご高齢の方にとっては当たり前にあった風習が失われたことで違和感を覚えるかもしれませんが、セット・プラン料金に心付けの分まで含まれていると考えていただくとよいでしょう。
葬儀には心付けのように、普段耳にすることのない風習がたくさんあります。葬儀にまつわる疑問や不安などがありましたら、お気軽に弊社「とむらび」までご相談ください。経験豊富なスタッフが24時間365日、相談を承っております。
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住所:神奈川県川崎市宮前区
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