香典返しのマナー 当日返しや香典辞退の対応も解説
香典返しはいただいた香典への感謝だけでなく、弔事を終えた報告の意味もあります。ただ葬儀の簡略化の影響を受けて、香典返しのマナーや渡し方にも変化が表れています。
今回は、当日返しや香典辞退などを含めた、香典返しのマナーについて解説していきます。
香典返しのマナー
香典返しはその名のとおり、葬儀でいただいた香典へのお礼として贈る品です。また、弔事を無事に終えることができたという報告の意味も兼ねています。
葬儀には様々なマナーがありますが、同様に香典返しにも確認しておくべきマナーがあります。
香典返しの金額
香典返しで贈る品の金額は「半返し」が基本となり、いただいた香典の半額相当の品を贈るのがマナーとなっています。ただ、厳密に半額である必要はなく、おおよそ1/3~半額相当を目安とすればよいでしょう。
香典返しの品物
香典返しとして代表的な品は「消えもの」と呼ばれる、使った(食べた)後に残らないものです。これは「不祝儀を後に残さない」という考えからきており、具体的にはお菓子やお茶、洗剤・石鹸などが挙げられます。
連名で香典をいただいた場合(職場や所属していた団体など)、人数分で小分けにできる品を贈るとよいでしょう。
逆に、マナー違反となるのが「四つ足生臭」と呼ばれる、肉や魚です。ほかにも、慶事を連想させる昆布や鰹節なども避けたほうがよいとされます。
また、一部のインターネットの記事では「お酒はマナー違反」とありますが、これは根拠の乏しい記述です。そもそも通夜振る舞いや精進落としなどの葬儀における食事の場でも、お酒は禁止されていません。むしろお酒には「死穢を払う」という考えもあることから、積極的にお贈りしてもよい品といえるでしょう。
香典返しを贈るタイミング
香典返しは弔事を終えた報告という意味もあるため、四十九日法要(忌明け)のあとが贈る目安となります。マナーとしては、忌明けから一ヶ月以内に手元へ届くように贈るのがよいとされます。
本来の風習では、香典返しはお宅に伺ってご挨拶とともに渡すものとされますが、現代では配送で問題ありません。
また、近年では葬儀当日に香典返しを直接お渡しする「当日返し」も増えてきています。
※当日返しについては後述します
香典返しの掛け紙・表書き
香典返しでは、熨斗のない掛け紙を用います。熨斗は慶事の贈り物に用いる縁起物だからです。
厳密には水引を結んでお贈りするものですが、近年では水引などがプリントされた紙で包むのが一般的です。水引は結び切りで黒白、黄白(西日本)を選びましょう。
表書きは宗教・宗派によって異なりますが、「志」が一般的で、宗教・宗派を問わず用いることができます。
当日返しのマナー
近年、香典返しにかかる手間を軽くするため、葬儀当日に香典返しをお渡しする「当日返し」が増えてきています。
当日返しの注意点
当日返しの注意点は、いただいた香典の金額と香典返しの品が釣り合わない場合があることです。
香典返しはいただいた香典の1/3~半額程度の品を贈るのがマナーとなりますが、当日返しは事前に品を用意しておくため、香典の金額と釣り合わない可能性があります。
そのため、当日返しは香典の金額を予想しやすい、小規模の葬儀(家族葬など)で行うのが無難です。
香典と当日返しが釣り合わなかった場合
香典と当日返しの品が釣り合わなかった場合、日を改めて差額の品をお贈りするのが一般的です。
例えば3000円相当の品しか用意しなかったにも関わらず、2万円の香典をいただいた場合、日を改めて差額分の品をお贈りします。
こうした対応が増えると二度手間が重なり、普通に香典返しを贈るよりも手間がかかる恐れがあるので注意しましょう。
また、結果的に予算の低い品を二つ贈ることになり、受け取り手の満足度が下がる可能性もあります。
※3000円相当の2品贈るよりも、6000円相当の品を贈るほうが質も良く、選択肢が広がる場合もある。
香典返しと会葬品は別物
当日返しが浸透してきたことで、香典返しと会葬品を混同される方が増えています。会葬品とは、葬儀・通夜に参列してくださった方へ感謝の気持ちを込めて贈る品です。香典返しは「香典へのお礼」ですので、明確に異なるものです。
※会葬品については「会葬品とは 贈るべき品や香典返しとの違いを解説」で詳しく解説しています。
とくに会葬品をお渡しする場合は、表書きを「会葬御礼」にするなどして、当日返しではないと一目でわかるようにするとよいでしょう。
香典の辞退について
近年では、香典や供花を辞退する葬儀が増えてきています。葬儀の小規模化・低価格化が進み、香典の本来の意味である「葬儀代の相互扶助」が薄れてきた背景もありますが、「香典返しを準備するのが面倒」という理由で香典を辞退する方も少なくありません。
香典や供花を辞退する際のマナー
香典や供花の辞退は、とくにマナーに反するものではありません。実際に辞退する場合は、参列者に余計な手間を掛けさせないよう、案内状やメールなどで事前に辞退する旨を明記しておく必要があります。
連絡の際は、香典だけでなく供物や供花もすべて辞退する旨を伝えておくと、参列者の混乱も防げます。
また、葬儀社にも忘れずに「香典や供花を辞退する」と伝えておきましょう。供花などは葬儀社を通じて贈られますので、前もって葬儀社にも香典や供花を辞退する旨を共有しておかないと、葬儀社は供花などを受けてしまいます。
そうなると、結果的に「A家からの供花は受け取っているのに、うちからは断るのか」といったトラブルを招く原因になりかねません。
まとめ
香典返しはギフト業界の意図もあり、曖昧なマナーが入り乱れているのが現状です。さらに葬儀の文化が大きく変化していることもあり、香典返しの風習やマナーも変化しています。
品物の選び方や当日返しの段取りなど、不明点や疑問があれば葬儀社へ相談しましょう。弊社「とむらび」でも経験豊富なスタッフがいつでも相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
筆者の経歴
花で彩るお葬式「とむらび」は、代表取締役の平井旭彦が葬儀業界歴20年の中で感じていた『ご遺族に寄り添った葬儀・お葬式を低価格提供し、故人様らしい花祭壇で彩るサービスをしたい。』との思いから、2016年11月1日に川崎市宮前区有馬で創業した葬儀社です。
※川崎市をはじめ、横浜市の葬儀経験も豊富な葬儀社です。
弊社では、ご遺族様のご要望に柔軟に応えられるように、選べる葬儀プランをご用意しております。
併せて、川崎市民の公営斎場、「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」と横浜市民の公営斎場「横浜市北部斎場」を利用することで、葬儀費用が安く抑えられます。
それぞれの、ご家族の事情に合った最適な葬儀プランをご提案させて頂きます。葬儀料金・費用面についても是非ご相談下さい。
弊社は、元花屋ということもあり、『低価格な葬儀でも、沢山のお花でお見送りできる』と皆様から非常に高い評価を頂いております。
おかげ様で、「リピーター」に「ご紹介」の依頼を多く頂いております。
これからも、『低価格でも高品質な葬儀サービスに、ご遺族の気持ちに寄り添ったお葬式』を目標に、従業員一同努めて参ります。
葬儀社:花で彩るお葬式「とむらび」
運営会社:株式会社ヒライ
相談サロン:〒216-0003 神奈川県川崎市宮前区有馬9丁目3-14 弥生ビル 1F
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