家族葬と密葬はどう違う？　本葬の有無や金額の差を解説

密葬は、国語辞典による定義では「ひそかに死者を葬ること。身内だけで内々に葬儀をすること、またその葬式」という意味になっています。密葬の歴史は古く、江戸時代の長編小説『南総里見八犬伝』にも記述があります。

現在の密葬は、主に有名人や社会的地位の高い方の葬儀で選ばれる形式です。多くの参列者が見込まれたり、マスコミやファンが殺到することが想定されたりする場合、まず家族・親族だけで静かにお別れを済ませるために密葬が選ばれます。

こうした葬儀の場合、まずは近親者だけで密葬を執り行った後、知人や取引先などに向けたお別れ会や告別式などを開きます。

なお、密葬自体は特別な儀式を行うわけではなく、一般的な葬儀と同じ内容となります。

家族葬は、親族や親しい友人で執り行う小規模な葬儀です。よく誤解されますが、家族以外の参列も認められています。

家族葬という言葉はここ数十年で生まれたとされていますので、密葬に比べるとまだ歴史の浅い葬儀のかたちといえます。

そのため、家族葬には参列者の人数や何親等まで参列するかといった定義がなく、サービスを提供する葬儀社によって内容が異なる部分もあります。なお、家族葬も執り行われる儀式の内容は、一般的な葬儀と違いはありません。

言葉の意味が示すところでは、密葬と家族葬に大きな違いはないように思えます。ここでは、密葬と家族葬の違いをひとつずつ解説していきます。

ご高齢の家族・親族が「葬儀は密葬でいい」と希望を残されている場合、ご本人がお元気なうちに「家族葬か、直葬（火葬式）か」を確認しておく必要があります。

葬儀業界などが「密葬は本葬やお別れ会とセットで行う葬儀」と定義づけているだけで、辞書を開けば密葬は「ひそかに死者を葬ること、身内だけで内々に葬儀をすること」と書かれているわけです。

ご本人の意図が「葬儀をせずに静かに弔ってほしい（直葬・火葬式）」のか、「家族だけで葬儀を執り行ってほしい（家族葬）」のかを確認しておく必要があります。

大半の葬儀社は「身内だけで内々に葬儀をしたい」という要望に対して、家族葬のサービスを提供しています。基本的に密葬は、一般の方が執り行うことはほとんどない形式と考えて差し支えないでしょう。

弊社「とむらび」でも、ご家族だけで執り行うご葬儀には「花で彩る家族葬プラン」、葬儀を執り行わずに静かに見送りたいというご要望には「花で彩る火葬式プラン」をご案内しています。

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